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東京都迷惑防止条例改正案は廃案に!

 29日の都議会で採決が予定されている東京都迷惑防止条例改正案(「公衆に著しく迷惑をかける暴力行為等の防止に関する条例の一部を改正する条例案」)は、「みだりにうろつくこと」「監視していると告げること」「電子メール(SNS 含む)を送信すること」「名誉を害する事項を告げること」「性的羞恥心を害する事項を告げること」を規制対象として追加し、罰則を重くするものです。

 「悪意の感情」によるつきまとい行為等を規制するため、警察による濫用の危険があり、内心に踏み込み、自白強要の恐れもあります。「ねたみ、恨み、その他の悪意の感情の充足」というあいまいな目的でも処罰され、会社や法人相手でも成立します。

 政権批判のための取材活動や、労働組合による会社批判、市民が街頭宣伝で総理大臣を批判する行為が処罰される可能性があります。しかも、被害者の告訴は不要で捜査機関の判断で逮捕・起訴できます。

 この条例改正は、表現の自由を定めた憲法21条に違反します。
 法律により禁止されていない行為を禁止・処罰するもので、「法律の範囲内で条例を制定することができる」とする憲法94条にも違反します。

 

詳しくは
➡自由法曹団のウェブサイト
http://www.jlaf-tokyo.jp/shibu_katsudo/seimei/2018/180312.html

➡内山宙弁護士のChange.orgのキャンペーンサイト ★賛同もよろしく!
https://www.change.org/p/tokyo-trouble-rule

➡鷹巣直美さんのChange.orgのキャンペーンサイト ★賛同もよろしく!
https://www.change.org/p/yes-democracy-in-tokyo

 

 すでに、警察消防委員会で19日にたった1時間で審査を終了し、22日に採決しています。ここでは反対は共産党の1人のみ、都民ファースト、自民党、公明党、民進党の議員が賛成しました。
 29日の本会議にむけて、生活者ネットワークは反対、かがやけTokyoは賛成の表明をしています(立憲民主党は本部では反対で都連と調整中とのことですが、民進党と会派を組んでいるのでどうなるのでしょう…)。

 残念ながら賛成多数で可決の可能性が高いのですが、問題の指摘や反対の声をあげることで、濫用・悪用への抑止力になります。

 

*画像は、うらん �4/18(水)大塚エスペトさんのネットプリントプラカです。