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【市長選】本日告示、12/8投票の小金井市長選について

はけと野川をこわす都市計画道路をつくらせないために
閉塞した市政に逆戻りさせないために
西岡市政の継続を選択します。

 

 本日、小金井市長選挙が始まりました。
 私は、残念ながら今回は積極的に応援する候補はいませんが、現実的な判断として現職の西岡真一郎さんへの投票が最善の選択だと判断しました。

 主な候補者は、現職の西岡さん、自民党市議を辞職した河野律子さん、共産党市議を8期務めた森戸洋子さんで、みなさん無所属での立候補です。西岡さんは初当選は私と同じで小金井市議2期、民主党―民進党で都議を2期、2015年市長選で初当選しています。

 

閉塞した市政に逆戻りさせないために

 1997年の市議初当選から20数年、市長選のたびに「市民派候補」の擁立と市民選挙が模索され、私も何らかの形でかかわってきました。2011年には佐藤市長が誕生(その後の詳細はここでは省略)、前回は主に市議補選に取り組みながら、白井とおるさんを応援しました。
 でも、今回は残念ながら、「市民派候補」の擁立は実現しませんでした。

 一方で、保守市政の復活をめざす自民党・公明党の攻勢は激しく、前回西岡さんの当選に寄与した保守層からの支持はかなり崩されているようです。
 河野さんは、「9条改悪」も「安保法制」も「原発再稼働」も賛成で、「子どもの権利条例」の推進には消極的、「はけと野川をこわす都市計画道路」については「事業化」を明言しています。

 それでは、西岡市長はというと、4年間の市政運営には、リーダーシップ、政策の一貫性、整合性の欠如を感じる場面もありました。学校給食調理の民間委託化や、公立保育園の民間委譲、駅前開発など相当に議論を要する政策もあります。でも、憲法、平和、原発、人権などの大きな政治的な立場は共有できます。気候非常事態宣言への前向きな姿勢も示されました。まだまだ不十分とはいえ「市民との対話」「市議会との合意形成」の姿勢も評価できます。

 稲葉市長時代の閉塞した市政に逆戻りさせないために、ここは西岡さんに踏ん張ってもらうしかないと思います。

 

はけと野川をこわす都市計画道路をつくらせないために

 今回、市長選としては初めて、はけと野川をこわす都市計画道路問題が争点の一つとなりました。
 この間、市議会では反対・慎重がかろうじて半数を上回り、東京都へ見直しを求める意見書や決議が何度となくあげられています。
 西岡市長も、この間の「市として希望しない」立場を一歩前に進め、10/31には東京都に対し「事業化に賛同できない。小金井市長が了承できない状況下での事業化は進めないよう求める」との「要望書」を提出しました。市民、市議の強い働きかけによって「事業化反対」の意向へ一歩踏み込んだのです。
 現在、市民・市議会・市長の3者がそれぞれの立場から事業化にブレーキをかけていますが、事業化推進の河野市長が誕生すれば、3者の一角が崩れ、東京都は事業化推進へアクセルを踏むことになるでしょう。議会も慎重派が推進に傾き、見直しの意見書や決議も賛成少数で否決になりかねません。
 事業化は2026年までに着手することになっています。あと7年、何とか事業化にブレーキをかけ続けるためには、絶対に河野市長にしてはいけないのです。

 

次善の策であり、最善の選択は「西岡市長の継続」

 今回は残念ながら、よりよい市政に向けて西岡市長に代わる当選可能性のある「市民派候補」の擁立ができませんでした。4年後にそのチャンスを持ち越すことになります。西岡市長が4年後のよりよい候補となる可能性にも期待します。
 前回の市長選でも明らかなように稲葉市政からの転換を求める市民の声は圧倒的で、稲葉市政の復活をめざす自公推薦候補の当選を市民は望んでいません。西岡市政への不満、不信が、時計の針を逆に回すことになることを危惧します。少し長期のスパンで判断することが必要ではないでしょうか。
 西岡市政について、批判すべきことは批判し、対案をもって議論し、よりよい市政へと、ゆっくりであっても針を前に進めたいと思います。
 今回は、「西岡市長の継続」が現状での最善の選択だと思います。

 

 なお、森戸さんは立候補表明の記者会見で「前回市長選の3位(白井さん)と4位(岩淵美智子さん)を支援したグループの共闘体制。勝算はある」(東京新聞)と語られたようです。しかし実際は、前回の候補者であった白井さんも岩淵さんも、白井選挙を支えた生活者ネットの田頭市議、岩淵選挙の中心であった斉藤市議、当時は市議補選候補だった坂井市議も森戸さんの支援には参加していません。これまでのデータと経験から考えて、森戸さんが当選ラインに届く票を得ることは相当に難しいと思われます。

 

 最後に、異なる信念や考えに基づいたそれぞれの判断を尊重しあえる選挙戦が展開されることを願っています。