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漢人あきこと都政を語り合うカフェ 第4回 「いまどうなってる?はけと都市計画道路」

 漢人あきこと都政を語るカフェの第4回は11日(日)に開催しました。テーマは「いまどうなってる?はけと都市計画道路」。  はけの自然と文化をまもる会(はけ文)、都市計画道路を考える小金井市民の会、それぞれの中心で活動されている方々にも参加いただき、意見交換をしました。  最初に、はけ文の安田桂子さんから都市計画道路の現状と武蔵野公園の整備計画について、そしてその二つの計画が無縁ではないことを説明していただきました。  武蔵野公園の整備計画テーマは「武蔵野の原風景の保全・再生を通じて人々の交流を紡ぎ出す公園」となっていますが、その理念と実際の計画図の間には大きな隔たりがあり、整備というより開発に近く、賑わいの創出をめざす方向性から、休憩所やトイレ、駐車場など人工的な整備が進むことになりそうです。観光客を呼び込むこともめざしているので、整備が進めば、道路が必要という話になることは目に見えています。また、武蔵野公園は特殊公園として、里山風景の保全はうたっているのに、その実態がコンセプトとかけ離れていることも問題、と安田さんから指摘がありました。  道路計画についても現状の情報共有をして意見交換をしました。「コンクリートの開発は維持費も膨大にかかるので、これからの百年を考えると、無駄な開発はしない方がいい」「小金井の大切な財産である“はけ”を壊して道路を作ったら、まちづくりの根幹が崩れてコンクリートだらけの小金井に変貌していく、そうなって欲しくない」「新宿から電車で30分のところに、このような豊かな緑が残っているのは奇跡、大切にしていきたい」などなど。 また、地権者の方からは「道路計画ができる前の昭和34年から住んでいて、道路の実施計画が発表される1年前に家を建て替えた。市役所にも確認に行ったのにできると言ってくれなかった。終の住処と思っていたのに脅かされるのはとても辛い」 「計画を知っていて住んだんだろうと言われるが、道路計画を知らされたのは家の売買契約がほぼ完了する直前で後戻りはもうできなかった」など苦悩の声も聞くことができました。  私は本町3丁目の保育園で働いていたころ、武蔵野公園には特別なお散歩で行くことがありました。こんな環境が市内にあるなんて素晴らしいと当時から感じていました。  車離れも進んでいますし、これから人口減少社会にむかうのですから、新たな道路をつくるのではなく、既存の道路の維持・管理を優先させるべきです。