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都議会傍聴:はけと野川を壊す都市計画道路に関する一般質問

 都議会第2回定例会は、6月12日から27日までの日程で開催されています。
 「受動喫煙防止条例」と「障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例」という気になる新たな条例が二つ提案されました。

 昨日の一般質問を傍聴してきました。
 今回は、小金井選出の辻野栄作議員が「はけと野川を壊す都市計画道路」である「3・4・11号線」について質問しました。

 辻野議員は、3・4・11号線の整備によって、小金井街道や新小金井街道の深刻な渋滞解消と、災害時の広域避難場所への移動性確保が期待されると推進の立場を表明したうえで、はけと野川の自然が損なわれるのではとの配慮を求める意見が寄せられている、として、現状と今後の取り組みを聞きました。

 答弁は、西倉徹也都技監。3・4・11号線は、広域避難場所へのアクセス向上や、生活道路の通過交通抑制による安全性向上に資する重要な路線であり、11月と1月に環境や景観への配慮について意見を伺うために、沿道自治会と公募市民による意見交換会、3月に意見交換会の内容を地域に情報提供するために説明会を開催した。今後、自然環境や景観などに関する調査・検討を実施して、意見交換を重ねるなど、丁寧に対応する。というものでした。
 *「都技監」とは土木系技術職のトップです ➡ ウィキペディア 

 この録画は、都議会のHPで見ることができます。
 http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/reg2018-2.html
 ➡「一般質問」をクリック

 11月と1月の意見交換会でも、3月の説明会でも、渋滞解消と広域避難場所へのアクセス向上は誤った現状認識と将来予測による時代錯誤の理由であることが住民から指摘され、都は答えることができていませんし、いずれの会も、都が想定した場としては成立していません。
 辻野議員は意見交換会にも説明会にも参加していません。現場の生の議論に接していない机上の質問は残念です。

 
 小金井市議会の一問一答方式に慣れた感覚からは、都議会の一括での質問演説と、担当理事による順次答弁の方式には、ものすごく違和感があります。
 ほとんどの議員が質問の最後に「これで、私の一般質問を終わります」と終わるのです。どんな答弁かも含めての「私の一般質問」だと思うのですが…