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【お知らせ】8/18-20臨時会 ― コロナ感染「制御不能」下での開催

 来週8/18-20の臨時会が招集されました。

 改選当初から「常任委員会の選任」のために会期1日で予定されていた臨時会が、「6月と7月に専決処分(議会を開かないで知事が執行)された2つのコロナ補正予算の報告・承認」と「新しいコロナ感染拡大阻止などのための補正予算」などを議題として3日間開催されることになりました。
 今回は議案審査を本会議で行うことになり、私も3分(答弁含まず)だけですが初質問します。19日の夕方になりそうです。

第2回臨時会 会議予定表(議会資料)
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/schedule/extraordinary-session.html

 

 残念ながら、この間の感染爆発と現在の「制御不能」「医療崩壊」状態の中で、東京都としての対策や感染拡大阻止の意欲が感じられない内容です。

 オリンピック開催強行によって感染が拡大したことは明らかです。8/24からのパラリンピックの開催を断念し、入院制限ではなく病床拡大への緊急対応を行うべきです。
 保健所のない三多摩地域の自治体への感染者や自宅療養者の情報提供も求められています。都からの支援物資がなかなか届かず、身近な地元の自治体ではそのサポートもできないという現状です。

8月補正予算(案)について(財務局資料)
https://www.zaimu.metro.tokyo.lg.jp/yosan/20210812_hoseiyosanan_tsuika.pdf

 

 昨日は、小金井市長の西岡さん、多摩市長の阿部さん、世田谷区長の保坂さんなど東京の6首長が記者会見し、緊急提言を発表しました。深刻な現場に最も近い東京の自治体からの訴えは重く重く受け止められなければなりません。

感染急拡大「政治休戦を」 衆院選日程、東京6首長提言
https://www.asahi.com/articles/DA3S15008838.html

 直近の首都東京における感染爆発の勢いは、止まることを知らず、1年半にわたって続いてきたコロナ危機の中で、最も深刻な状況となっています。「自宅療養者」が激増する中で診断や治療へつなぐことが困難となりつつあり、この事態の収束を共通目標として、政治の場で与野党が力を合わせて対処することを求めます。すでに、衆議院議員の任期まで2カ月余りとなっている現在、任期満了から起算出来る総選挙日程を決めた上で、国民の健康と生命を守るために政治休戦して、全力で危機回避にあたるべきだと考えます。

(1) 東京など「感染爆発エリア」へのワクチン資源の集中を求める。とりわけ、東京を抑えることは全国への拡大を抑えることになり、東京で更なる拡大が続けば全国に波及していく。モデルナで実施するはずの自治体の大規模接種会場用に、1200万回のファイザーが転用され、更なる不足を招いている。職域接種・大規模接種を中心としたモデルナの余剰分を自治体に戻すべき。

(2) 入院病床が逼迫して、自宅療養者が急増している。ホテル療養も決定的に足らずに、狭き門となっている。自宅及びホテルで患者の診断と治療に結びつける仕組みをつくるべきだ。自宅療養者の病状を診断し、保健所と連携した開業医・医療機関が早期に「抗体カクテル」療法や、「外来」「リモート診療」で開始出来る環境と制度設計を急ぐ。

(3) 入院調整中に酸素吸入が必要となった場合に利用出来る「酸素ステーション」を増設し、また臨時に治療が出来る病床を急拡大するための条件を整え、「診断と治療」の体制を整える必要がある。検査体制も、感染増に追いついていない。感染疑いのある方は、症状の有無に関わらず、容易かつ迅速に検査が出来る体制を整えるべき。

新宿区長 吉住 健一
世田谷区長 保坂 展人
中野区長 酒井 直人
杉並区長 田中 良
小金井市長 西岡 真一郎
多摩市長 阿部 裕行