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【報告】第1回定例会を終えて(グリーンな東京・談話)

第1回定例会が先週金曜日25日に終わり、即日、終了にあたっての談話を発表(プレスリリース)しました。

前々日23日は8項目の文書質問を提出、前日24日には125対1で反対した「長期欠席議員の報酬減額の条例改正」への反対コメントを予め発表し、25日は朝から世界気候アクションに参加して都議有志9人での都庁前フォトアクション、夕方は新宿駅西口の「都立病院の充実を求める連絡会」主催の報告集会に都立・公社病院の独立行政法人化反対請願の紹介議員として参加しました。

長くて重い初めての第1回定例会らしい盛りだくさんの終盤の数日でした。

 


 

【談話】 「2022年第1回定例会」を終えて

2022.3.25
グリーンな東京 幹事長 漢人あきこ

  2022年第1回定例会が終了しました。2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、都議会は3月3日にロシア軍の即時撤退と速やかな平和の実現に関する決議を全会一致で可決しました。ウクライナとロシアの平和を願う市民とつながり支援する自治体ならではの取り組みと、気候戦争としての背景を直視し、ゼロエミッション東京戦略の一層の加速・強化を求めることも念頭に臨んだ議会でした。
 新年度予算を中心に114件の知事提出議案と議員案及び請願・陳情を審査し、グリーンな東京は一般会計予算など知事提出議案29件、議員提案の長期欠席議員の報酬支給停止を定める条例改正に反対しました。

◆過去最大規模の予算の一方で、格差・貧困への取り組みは弱く、都立病院独法化を強行
 2022年度予算は、都税収入は今年度当初予算と比べて5,858億円、11.6%の増となり、「コロナ禍」前の2020年度当初を上回る予算規模となりました。
 2年におよぶ「コロナ禍」により、多くの都民が社会生活の不自由と医療崩壊の危機の中で命の不安にさらされてきました。都民の暮らしと心に傷は残り、深刻さは増しています。しかし、新年度予算に貧困・格差との真剣な取り組みは弱く、「コロナ禍」の教訓とは逆行する都立病院の独立行政法人化を強行しようとしています。パンデミックによって疲弊した保健所や、喫緊の課題であるはずの保育士や介護従事者などのエッセンシャルワーカーの待遇改善への対策も不十分です。
 東京は産業や金融の拠点であるだけでなく、1,400万の人々が生きる暮らしと労働の現場でもあることを改めて自覚すべきです。それこそが「コロナ禍」最大の教訓であり、新年度予算の最大の課題です。

◆気候危機対策費は増大するも水素に過剰偏重し、2030年カーボンハーフに危機感
 気候危機対策であるゼロエミッション東京戦略の予算が、大幅に拡大されたことは歓迎します。しかし、 2030年カーボンハーフが目標であるにもかかわらず、2030年までのCO2削減に結びつかない水素エネルギー普及拡大が増額分の36%を占めています。ゼロエミッション予算は、限られた時間と炭素予算に真摯に向き合う大幅見直しと、さらなる増額が求められます。
 また、脱炭素社会に大きく逆行する道路事業や大型開発の大胆な見直しや、生物多様性の保全に逆行する各地で問題になっている大規模な樹木伐採に歯止めをかける対策や制度も必要です。

◆長期欠席議員の報酬減額の条例改正に反対。少数意見の尊重と公開の場での議論を
 長期欠席議員の報酬を減額する条例改正は、議員の身分すなわち民主主義の基本にかかわる重要な制度であるにもかかわらず、「無所属ひとり会派」を排除し、記録の残る公開の場での議論はなく、根幹にかかわる質問にも答えずに提案されました。このような杜撰で拙速で非民主的な提案を認めることはできません。

◆8項目の文書質問を提出
 グリーンな東京・漢人あきこは「都市計画道路小金井2路線」「外環自動車道」「生活・住宅支援」「朝鮮学校補助金」「学校図書館司書」「英語スピーキングテスト」など8項目の文書質問を提出しました。

以上