【議会改革】第21期東京都議会の議会運営に関する要望
都議会でのひとり会派を含む少数会派の活動は何かと制約されています。
都議会は7月に選挙があるため、毎年、9月の第3回定例会から新サイクルが始まりますので、当選直後の2021年9月の定例会で、当時の5つのひとり会派(森澤恭子品川区長も当時はその一人でした)の連名で、議運委員長などへの申し入れを行い、一昨年、昨年も連名での申し入れを行ってきました。
今回も、自由を守る会の上田議員の呼びかけで、生活者ネットの岩永議員と3会派で申し入れました(7月都議補選で増えたひとり会派のみなさんにも呼びかけましたが…)。
2024年9月11日
議会運営委員会委員長 様
都議会のあり方検討会座長 小宮 あんり 様
各会派幹事長各位
地域政党 自由を守る会 上田令子 さんのへあや
都議会生活者ネットワーク 岩永やす代
グリーンな東京 漢人あきこ
第21期東京都議会の議会運営に関する要望
私たち第21期東京都議会議員は、令和3年に執行された選挙で都民から直接、選出され、都政を付託されました。また、令和6年7月7日執行 東京都議会議員補欠選挙において、新たに2つの1人会派が誕生しております。例年通り、新任期の東京都議会が始まるにあたって、議会運営における無所属会派の取り扱いについて、会派の議会活動の機会が制約され、少数意見が切り捨てられてしまうことのない、より開かれた議会運営や情報の共有に関して当時の5会派の総意をとりまとめ、みなさまにお伝えしました。
昨年度は、手話言語条例の策定に無所属会派も関与できる方策をとっていただき感謝しています。
また、「都議会のあり方検討会」も立ち上がり議論が始まりました。議会運営については、議会運営委員会およびあり方検討会で検討されるものと考えます。以下の通り要望いたしますので、その実現に向けてご検討いただきますようお願い申し上げます。
記
1.常任委員会委員の交代について
常任委員会委員の交代について、少数会派の希望を聴取、尊重し任期を通して同一委員会に固定化されないことを希望します。毎年度、少数会派間の協議により委員の交代を認めていただきたい。
2.議会運営委員会理事会へのオブザーバー参加について
議会運営の方向性やあり方を決める議会運営委員会について、少数会派も含む全ての会派の意向を尊重した上で、円滑な議会運営がなされるよう、理事会へのオブザーバー参加を認めていただきたい。
3.質問機会の確保について
都政運営上、議論不可欠な予算特別委員会、各会計決算特別委員会、公営企業決算特別委員会はもちろんのこと、突発的に生じた重大事案に関する補正予算など、議会上程後速やかに質疑と決定を行う場面が増えており、予算・決算は新たに、補正予算については昨期と同様に少数会派にも質問の機会をいただきたい。
4.都議会のあり方検討会における意見の反映について
都議会の情報公開は、都民の知る権利を保障するものであり、アカウンタビリティの基本です。
昨年度は「都議会のあり方検討会」において報酬について検討し条例改正が行われました。この検討会は、議運理事会の下に設置され、議会改革に関する事項およびその他必要な事項について検討することを目的とされています。
会議の傍聴および少数会派の意見も適切に反映される仕組みを講じること、少数会派の取り扱いを他道府県と同様とすること等も検討議題に入れることをご検討いただきたくお願いいたします。