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【委員会報告】議案等審査:補正予算/契約/議員提案/他 -9/30環境・建設委員会

 9/30の環境・建設委員会は、知事提出の議案と議員提出の議案を審査しました(採決は10/2)。
 

委員会の録画はこちら
https://nws.stage.ac/metro-tokyo-stream/list.html?cat=C01&list=C01_7&id=7

第3回定例会 事前説明資料(請願・陳情含む)
環境局
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2024/09/0913_kankyou1.pdf
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2024/09/0913_kankyou2.pdf
建設局
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2024/09/0913_kensetu1.pdf
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2024/09/0913_kensetu2.pdf


以下、漢人の質問と意見表明の原稿です。

<環境局>
➊議員提出「気候都民会議条例」 *実際の発言とは異なります。

本議案については、条例提案の提案理由にも、先ほどの提案説明にも賛同します。

Q1 条例提案の理由と時期

 「気候市民会議」を都議会会議録で検索したところ、質問は4件だけでした。本会議では2022年2月の第一回定例会の共産党・米倉議員の代表質問、そして、この環境・検察委員会で漢人が2回、原議員が1回、直近は今年の3月です。そして、答弁はこの4回ともほぼ全文全く同じです。

 「気候変動対策の推進には、都民一人一人の行動が不可欠でございまして、都はこれまでも、自治体や環境団体等が実施いたします市民参加型のシンポジウムや勉強会等に参加することで、都民の生の声を聞きながら、都の取組についても発信し、共感と協働を呼びかけてまいりました。
 また、未来を担う若者等からのヒアリングなども実施しており、引き続き、様々な場で多くの主体の参画を得て、カーボンハーフを実現してまいります。」

 言われていることは、その通りですが、気候市民会議の開催を求める質問への答弁としては、私からすれば、気候市民会議の趣旨や意味を全く受け留めていない的外れな答弁です。
 そして、2年半、都の認識は全く変化なし、ということです。
 その一方で、気候危機は進行し、気候市民会議を開催する自治体は増え、都内でも、この間、武蔵野市、日野市、杉並区で開催されています。

 知事や環境局にその気がないのなら、議員として条例提案するのは、議会ができる権限ですし、一つの選択肢だと思います。
 以上のような背景のもとで、今回提案された理由を伺います。

Q2 会議のイメージ

 都内で開催された武蔵野市、日野市、杉並区、いずれも毎月1回で5~6回集中して開催し、提言をまとめて任期を終えています。条例設置の常設の気候市民会議は、他に例がないと思います。提案者としては、例えばどのような会議のイメージで提案されているのでしょうか。

Q3 予算

 会議の持ち方によるところが大きいと思いますが、必要な予算はどの程度を想定されていますか。

Q4 提案の過程

 賛同メッセージも寄せられているように、気候市民会議は期待の大きい制度です。そのような制度であればなおさら、常設の付属機関としての条例提案がよいのかも含めて、市民や専門家も交えた検討を経て賛同議員・会派も増やすなかで提案することが望ましかったのではないかと思いますが、いかがですか。

コメント

 最初に紹介した繰り返し答弁されてきた「自治体や環境団体が実施するシンポジウムなどへの参加」も「若者等からのヒアリング」も大事ですが、「気候変動対策には、都民一人一人の行動が不可欠」ということであれば、より積極的な取り組みへとバージョンアップが図られるべきです。
 気候市民会議は必須です。
 本条例案については、提案過程への違和感や運用についての心許なさはありますが、大きな方向性として賛成しています。
 本条例案を議会として可決し、都・環境局として、有効・実効性のある運用を協議して、東京都ならではの気候都民会議を設置していただくことを望みます。
 以上で質問を終わります。

<建設局>
❷環状七号線地下広域調節池(石神井川区間)工事(その2)請負契約 *意見表明しました。

 環状七号線地下広域調節池(石神井川区間)工事はシールドマシンによる掘削工事です。
 先週、広島市で、南北40メートル、東西15メートルにわたる大規模な陥没事故が発生しました。これはシールドマシンによる掘削工事によるものです。
水害対策として、既存の上水管と下水管の下、深さ30メートルの場所を、雨水を流す直径5メートルの雨水管のための穴を3.5キロにわたって設置する工事が行われていました。
 深さは、石神井川調節池と同じ、管の太さは半分以下です。
 また、2020年の10月には、外環道工事の調布地区の住宅街で、幅5メートル、長さ3メートル、深さ5メートルの陥没が発生しました。
 今回の工事は、調布市のような住宅街ではなく、既存の環七という道路の地下の工事ではありますが、広島市では陥没したのは道路ですが、沿道のビルが傾いて立ち入れない危険な状態になっているようです。
 シールドマシンによる掘削工事には安全面での不安があると言わざるをえません。
 また、雨水対策について、莫大な予算をかけて、巨大な地下構造物をつくって処理する従来の方針を抜本的に見直し、グリーンインフラの徹底的な強化による地下浸透を図るなどへと転換していくべき、と意見を述べておきます。