【談話】第3回定例会を終えて(グリーンな東京)
昨日、第3回定例会が閉会しました。終了にあたっての談話を発表(プレスリリース)しました。
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【談話】「2024第3回定例会」を終えて
2024.10.4
グリーンな東京 幹事長 漢人あきこ
小池知事、3期目スタートの定例会でした。補正予算では、学校給食費無償化補助の2分の1から8分の7への引き上げも提案されました。財政力の弱い 自治体では対応できず多摩格差拡大を招くことは明らかであったにもかかわらず、なぜ当初予算から措置しなかったのでしょう。
グリーンな東京は、制度自体に反対の名誉都民、望ましくない議会選出の監査委員の提案に反対し、他の知事提出の議案には賛成しました。議員提出の「気候都民会議条例」は賛成しましたが否決となりました。
◆お台場大噴水計画 「税金は一切使わない」答弁への違和感
お台場海浜公園に世界最大級の大噴水をつくる計画が発表されましたが、経済効果は算出中、整備費・維持費も精査中で、埋め立て地売却などの収入をあてるので「税金は一切使わない」と強調する答弁を繰り返されました。プロジェクションマッピング事業への巨額投入と並べての批判を浴びることを避ける意図なのか、限定的で狭い「税」の認識に基づく言い逃れは、事業の独善性や不透明感を表していると言わざるをえません。
◆カスタマーハラスメント防止条例 消費者の権利を侵害することのない運用を
顧客等による過剰・悪質なクレームを防止し、働く環境を守るための、全国に先駆けての条例制定を評価します。一方で、正当な消費者の権利や、表現の自由、財産権を害する恐れもあることが指摘されています。来年4月施行をめざして作成される指針での十分な配慮が求められます。
◆都市計画道路、第四次の次の整備方針策定へ~環境重視、民意に沿った見直しを
来年度で10年の期限を迎える都市計画道路の第四次事業化方針・事業化計画について、「来月、学識経験者による委員会や、都と区市町による検討会を設置」「今後、区市町と連携し幅広く都民意見の把握に努め、新たな整備方針の策定に向け検討を進める」との答弁がありました。”はけ”と野川を壊す小金井2路線など大胆な見直しを求めます。
◆議員提案「気候都民会議条例」~気候危機対策に必須と環境・建設委員会で質疑
今年の夏の世界平均気温は昨年に続き観測史上最高を記録し、都内23区での熱中症死亡者は260人を超え、激甚化した豪雨は震災復興途上の能登半島を襲いました。気候危機の深刻化に立ち向かうには市民が積極的・能動的にかかわっていく気候市民会議は必須です。委員会質疑では、この間の状況の変化に対応しようとしない都の姿勢を指摘し、初の条例設置の常設の機関としての提案であることも含めて、よりていねいな提案過程が望ましかったことを述べて、賛成しました。
◆神宮外苑再開発 樹木伐採の見直しに「質の確保」は必須 第三者の専門家のチェックを
三井不動産など事業者から、昨年9月に知事が求めた「樹木の保全に関する具体的な見直し案」が9月9日に提出され、住民説明会も開催されました。昨年、危機的状況にある文化遺産を守る目的で発する「ヘリテージアラート」を出した「イコモス」の国内委員会は、「樹木の本数のみの報告で、『緑の質』に関する検討が欠落している」と批判しています。今後、環境影響評価審議会での慎重な議論と計画の見直しが求められます。
◆6項目の文書質問を提出
漢人は次の6項目の質問趣意書を提出しました。①第四次事業化計画と“はけ”と野川を壊す都市計画道路 ②武蔵村山市の産業廃棄物処理施設の重金属汚染 ③会計年度任用職員 ④就労継続支援A型 ⑤都立学校での食品廃棄物 ⑥ヘイトスピーチ審査会の議事概要・公表の見直し
以上