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【要望書】3・4・11号線の「オープンハウス開催の中止を求める要望書」提出

 ”はけ”と野川を壊す都市計画道路のひとつである「小金井3・4・11号線」のオープンハウスの開催が、本日発表され、市内全戸にお知らせのチラシがポスティングされています。
 「道路構造等の検討内容について、パネル等で説明し、皆様からご質問・ご意見を伺うため、下記のとおりオープンハウスを開催します。」とありますが、これは、用地測量→事業化へと進む手続きを始めるということです。加えて、小金井市では独自の検証を始めているのに、都は市が勝手にやっていることとして、必要な情報提供も行わない中での開催であり、認めることはできません。
 本日は、環境・建設委員会でしたが、その開会前に知事への要望書を提出しました。

*お知らせPDF➡https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2024/10/openhouse3-4-11_2024.pdf


2024年10月31日

東京都知事 小池百合子 様

都議会 グリーンな東京
幹事長 漢人あきこ

オープンハウス開催の中止を求める要望書

 

 都市計画道路小金井3・4・11号線及び府中3・4・16号線のオープンハウスを、11月29日から12月1日に開催することが、本日発表されました。

 第四次事業化計画で優先整備路線に選定された小金井3・4・1号線と3・4・11号線の「小金井2路線」は、小金井にとってかけがえのない“はけ”と野川の自然環境や生態系への重大な悪影響が懸念されることから、優先整備路線選定時から、見直し・中止を求める市民の声が強く上がってきました。
 市議会でも同主旨の東京都への「意見書」を提出してきました。小金井市長も、3000人の無作為の市民アンケートの結果を受け、知事に対して「市民の望まない都市計画道路はつくらせない」「市長が了解できない状況の事業化は進めないよう求める」とした要望書を提出してきました。
 小金井市民は、2021年都議会議員選挙では「”はけ”と野川を壊す都市計画道路はいらない」を掲げた漢人あきこを選択し、2022年市長選においては、現市長白井とおるを選択しました。小金井の民意は「都市計画道路」を望んでいません。漢人あきこは、すべての定例会で、「一般質問」、「文書質問」などで当該路線を取り上げ、環境・建設委員会でも質疑を重ね、小金井の民意を届けてきました。

 第四次事業化計画は2025年度末で期限を迎えます。すでに、都は、「新たな整備方針」策定に着手しています。
 小金井市においても「小金井2路線」の検証を始めています。環境への懸念の高まり、社会経済情勢の変化、地域のまちづくり、市民の意向、「必要性」などから総合的判断を行うとしています。これは、2022年8月改正の小金井市の都市計画マスタープランにある「必要に応じ見直すべきは見直していきます」に基づくものです。そして「総合的判断」=検証の結果をもとに小金井市は、「施行者」=都との協議を行うとしています。市の取り組みを無視するかのようなオープンハウス開催を認めることはできません。
 第四次事業化計画の優先整備路線選定から8年半、この間、選定の理由となった都市計画道路の「必要性」、優先整備路線とする「優先性」は、失われつつあります。一方、自然環境保全、生態系の重要さはますますます高まり、小金井のまちづくりにおける重要さは小金井市の「基本構想」「都市計画マスタープラン」においても強調されています。
 第四次事業化計画の期限も残り1年半です。ここにきての小金井の民意に反する拙速な事業化は避けるべきです。「オープンハウスの開催」を経て、測量説明会、事業認可申請へと進むことを懸念します。
 いま、必要なのは、「優先整備路線」としての選定そのものを検証し、見直しを行うことです。事業化を前提とした今回の「オープンハウス」開催は、混乱の火種となります。

 「オープンハウス開催」の中止を強く求めます。
 あわせて、「小金井2路線」の第四次事業化計画期間中(2025年度末まで)の事業化に向けての作業を中止することを求めます。