【委員会視察】4/23-24環境・建設委員会-長崎県:急傾斜地対策、浮体式洋上風力発電
4月の委員会視察の報告です。コロナ期間もあり、私が都議になって初めての委員会視察でした。
とても遅くなりましたが、浮体式洋上風力発電は、日本の今後の再エネを拡大していくために必須の事業ですし、東京都も伊豆諸島沖での実証事業を始めるようですので、記録しておきます。
<1日目>国道202号線 外海(そとめ)地区 道路崩落現場と県庁
長崎県は急峻な地形が多く、土砂災害警戒区域は広島県に次ぐ2位とのこと。急傾斜地対策は重要です。度々繰り返されたという崩落事故の修復の視察で解説を受け、県庁に移動して、1967年からの事業の概要を説明していただきました。*説明:県土木部砂防課保全班課長補佐
長崎県庁は県産木材を活用した木造公共施設で、 議会棟は県産のスギをふんだんに使用していました。
左:外海の現地での説明 中:県議会議場 右:県庁会議室での説明
外海地区には遠藤周作文学館があり、県職員との待ち合わせの休憩時間に立ち寄ることができました。外海地区はキリシタンの里としても知られていて、遠藤周作の小説『沈黙』の舞台となった場所です。
夜は長崎卓袱料理をいただきました。
<2日目>浮体式洋上風力発電施設等(五島列島福江島)
長崎空港から五島福江空港へ。
まず、福江港ターミナルの2階の浮体式洋上風力発電施設模型の前で概要の説明を受け、海上タクシーで、稼働中の実証機「はえんかぜ」のすく近くまで行きました。
よい天気で波も静かで、風力発電の稼働音はほとんど気になりませんでした。
陸上の関連施設も見学。
地域、漁業者とも連携し、ともに地域の産業として育まれつつある五島の浮体式洋上風力発電の様子に、日本の再生可能エネルギー拡大にむけて必須の事業の確かな希望を感じることができました。
上:福江港ターミナル 左:海上タクシー 中:ターミナルの模型 右:海底ケーブル陸揚げ地点
<YouTube> 浮体式洋上風力発電と地域の可能性の連携・相乗効果がよくわかる朝日テレビの特番です。
【SDGs】緊急報告!再エネ革命 風車が導く奇跡の物語
「人気“移住の島”で雇用を生む驚きの挑戦。再生可能エネルギーの中で特に潜在力が大きい洋上風力。日本での開発の最前線を支えているのは“地域のチカラ”です。海に浮かべる「浮体式」風車の実証事業を日本で初めて誘致し、現在も商用運転を続けている長崎県五島市。また、“ものづくりと港の街”福岡県北九州市では風車に必要な製品をつくり国内外へ運び出す、日本初の“洋上風力総合拠点”を目指して準備を着々と進めています。
風車が導く地方の復活、その奇跡の物語です。」