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【報告その1】「映画○月○日、区長になる女」小金井上映会&トーク

 

(報告:岡田ちひろ)

一人街宣

小金井上映会、当日券あります!と武蔵小金井駅前にてアピールするトークゲストの芹澤さん

 2022年の杉並区長選とその後を追った、政治を自分ごとにする草の根ドキュメンタリー「映画◯月◯日、区長になる女。」の上映と、ゲストを招いてのトークを11月1日に小金井宮地楽器ホール・小ホールにて開催しました。

 映画上映前、夕方の武蔵小金井駅前では映画のポスターと「注目の話題作、当日券あり!」のボードを掲げる人がいた。この人は映画の中にも登場し、そして上映会後のトークの登壇者の一人芹澤悦子さん。勇気が湧く上映会&トークがまもなく始まる!

 今年の2月にポレポレ東中野で公開され、好評でロングラン上映となった「映画◯月◯日、区長になる女」は今も自主上映で全国に広がっています。私たちの街、小金井でもぜひこの映画を大勢の方と観て、そして聞きたい語りたいと上映後に「小金井のミュニシパリズム(地域主権主義)を耕そう!」トークまで盛り込んでこの日まで準備を重ねてきました。

自主上映の公開情報はこちらをご覧ください。

 

映画について来場者のアンケートからの感想

司会は小金井市民の横須賀さん

・岸本さんが候補に決まる前から注目していたので、当時、リアルタイムでTwitterごしに見ていたあれこれ が懐かしくもあり(開票もリアルタイム、会社で杉並区民と見てました、泣けました)、裏はこうだったのか、 あり。様々なことが巡りました。1人街宣、定着しましたね。のぼり作成、楽しそうでした。

・選挙の実態、辛い時期もブレずにみんなで協力しあって乗り越える姿に感動した。

・初の女性区長が誕生して、それに感化されたいろんな党派の人が議員に当選していてすごいと思った。

・選挙というものついて知らなかった部分をみることができて少し政治を身近に感じたように思えたことと、 「公」というのは「私たち」のことだというような理解はしたことがなかったので、そのことに驚きと興味が芽生 えたからです。

・日本の未来に希望がもてました。

・映画2回目ですが、やっぱり涙が出てきました。

・ずっと観たいと思っていた+内容に大変勇気づけられた。

・映画の完成度がスゴイ。この監督さん、素晴らしい!

・YouTube版は観たことがあったのですが、作品として別物になっていて新鮮さに感動しました。2年前のこ とを思い出して心が熱くなりました。

 

上映後トーク「小金井のミュニシパリズム(地域主権主義)を耕そう!」

宍戸大裕さん(ゼロエミ小金井/映像作家) 最新作は「杳かなる」(2月劇場公開予定)。東京と岩手に生活し、ゼロエミ小金井やCompass盛岡で市民運動に取り組む

 上映後は40分間のトークと参加者との質問・感想の時間です。トークゲストの宍戸大裕(ししどだいすけ)さんは小金井在住の映像作家、もう一人のゲストは映画の中にも登場した「ひとり街宣」言い出しっぺの芹澤悦子(せりざわえつこ)さん、進行は都議会議員の漢人あきこ(かんどあきこ)。

 宍戸さんは障がいのある人の映画をいくつも作っています。芹澤さんは今年7月の都知事選でも大いに話題になった「ひとり街宣」を2022年の杉並区長選で始めた張本人です。
  芹澤さんは「気候市民会議を杉並で」の陳情提出、宍戸さんはゼロエミッション小金井で「小金井の気候変動は小金井で解決しよう」と気候市民会議実現への陳情も提出と気候危機に関わるアクションにも取り組んでいるところは通じるところがあります。

 

実は今、選挙後ではなく、選挙前なのだ

芹澤 悦子さん(「ひとり街宣」言い出しっぺ・杉並) 2020年に西荻窪で環境活動を開始、イベント多数開催。2022年杉並区長選で始めたひとり街宣は瞬く間に全区に

 芹澤さんはこう言います。

「杉並といえば、昔から市民運動が盛ん。絶え間なく続いてきました。岸本聡子区長が区長候補として現れる前から住民はマイクを握り街宣したり、政策を考えていました。そんな杉並を、ここなら自分がやるべきことが実践できるのではと岸本さんが立候補を決めたことは映画にも描かれいた通りです。
 実は今、選挙後ではなく、選挙前なのだと思ってます。時間があるときは今もひとり街宣をやっているんです。杉並では住民が問題意識を持って今も話し合いを重ねています。2年後に区長選があるので、そこで要望を伝えて政策に活かしてほしいと思っています。」

 

 

「地域」とは誰でも居ていい、誰でも偶然に出会える

漢人 あきこ (都議会議員/小金井市選出)

 障がいのある方たちが地域で暮らしていくことをテーマに映像を撮っている宍戸さんにとって地域とは何ですか?との漢人さんの質問に宍戸さんは答えます。

「障がいのある人が地域にいるということは、そこにいることに何の理由も必要ないということです。どこかに所属しているからそこに居ていいとか、誰かの知り合いだからそこに居ていいとか、そう言うことではなく、誰でもそこに居ていい。そして誰でも偶然に出会える、それが地域。障がいのある人は、誰かからこの場所で暮らしなさいと決められて施設に入ったり、親元から出られなかったりということが当たり前のようにあります。それはおかしいです。」

 進行の漢人さんも障がいがある人の介護者ボランティアとして、施設や親元でなく、地域で自立する人たちのサポートに関わっていた時期がありました。
「でも自分という一人の人間がサポートできることや時間は限界があり、多くの人をサポートするためには社会を変えないと!という気づきが今、議員をしていることにつながっています。地域でどんな人でも暮らしていけるようにするには、制度が必要なのです。地域のことを考えることは政治を身近にしてくれる道なのではないでしょうか。」

【報告その2】へ続く→こちら