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【委員会報告】陳情審査:日比谷公園大噴水工事/他 ― 5/27環境・建設委員会

 5/27の環境・建設委員会は、第2回定例会提出案件の説明と陳情審査でした。
 陳情の採決結果は以下の通りです。

<建設局>
➊日比谷公園の大噴水の改修工事を中止することに関する陳情 ➡不採択
*採決態度 採択:共産2、グリーン 不採択:自民3、都ファ3、公明2、立憲、ミライ
❷日比谷公園噴水広場準備工事の着工前手続における法令遵守等を求めることに関する陳情 
➡不採択
*採決態度 趣旨採択:共産2、立憲、ミライ、グリーン 不採択:自民3、都ファ3、公明2、
<環境局>
❸国の温室効果ガス削減目標の見直し等を求める意見書の提出に関する陳情 ➡不採択
*採決態度 採択:共産2、立憲、ミライ、グリーン 不採択:自民3、都ファ3、公明2、

委員会の録画はこちら
https://nws.stage.ac/metro-tokyo-stream/arcplayer.html?list=C01_7&id=1&lecno=7

第2回定例会 事前説明資料
環境局
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2025/06/0527_kankyou.pdf
建設局
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2025/06/0527_kensetu.pdf


以下、漢人の発言原稿と答弁骨子(実際の発言とは異なります)

➊日比谷公園の大噴水の改修工事を中止することに関する陳情
➋日比谷公園噴水広場準備工事の着工前手続における法令遵守等を求めることに関する陳情

*質問に先立って行われた陳情に関する状況の説明で、3月の大噴水部分の事前調査ですでにアスベストが確認されていたにもかかわらずそのことには触れず、2月のアスファルト舗装部分の事前調査では確認されなかったことだけを報告したことの不誠実さを指摘しました。


◆アスベスト含有建材の事前調査について

Q1 噴水広場準備工事におけるアスベストに関する事前調査の実施日程、及び調査結果の作業場と公衆向けの掲示の日程を伺います。アスベストの事前調査の結果を掲示したのはいつですか。

➡公園計画担当部長答弁
〇 アスベストの事前調査は、アスファルト舗装部分2月17日、大噴水部分3月7日、受注者において実施
〇 アスファルト舗装部分の調査結果は、2月19日作業場に掲示、3月7日公衆向けに掲示
  大噴水部分は、3月31日作業場及び公衆向けに掲示

Q2 アスベスト事前調査は「日比谷公園噴水広場準備工事」として、その事前に行うべきだったと思いますが、今回は、アスファルト舗装部分を2/17に、大噴水部分は3/7に行ったとのことです。その理由を伺います。

➡公園計画担当部長答弁
〇 アスベストの事前調査は、受注者が撤去作業前に実施
〇 舗装や大噴水の撤去などを行うこととしており、順次、事前調査を実施

Q3 2月下旬からのアスファルト舗装の剥離作業開始後に、都民から東部公園緑地事務所並及び元請業者に対して事前調査結果が掲出されていないことなどの指摘があり、その後工事が一旦中断され、後追いで追加の石綿調査が行われたとの指摘がありますが事実ですか。

➡公園計画担当部長答弁
〇 アスファルト舗装部分の事前調査は、受注者において撤去作業前に実施
〇 アスベストの含有がないことを確認、追加の調査は行っていない

Q4 大噴水解体工事は、3/7の調査実施、3/31の調査結果の掲示とのことでしたが、現在、公園に掲示されている大噴水の「建築物等の解体等の作業に関するお知らせ」には、3/26調査終了、4/24看板表示、工事期間5/12~8/5と書かれています。市民からの対応不備の指摘を受けて、工事を中断し再調査を行ったのではないですか。
   アスベストが確認されたことによる工事中止期間は何日間ですか。

➡公園計画担当部長答弁
〇 大噴水部分の事前調査は、受注者において撤去作業前に実施
〇 アスベストが確認されたことに伴う期間は約50日間

Q5 追加調査結果を反映した掲示物を掲出した日以前に、すでに大噴水の配管設備の解体撤去作業が行われ、追加調査を反映した掲示内容に不十分な点があることが都民から指摘され、通報を受けて、当該工事の石綿飛散防止対策の管轄である千代田区の環境部署による現地での立入検査が行われたと聞いていますが、事実ですか。

➡公園計画担当部長答弁
〇 大噴水部分の事前調査は、撤去作業前に実施、結果を掲示
〇 千代田区は、現場の状況を確認するために訪れた

Q6 事前調査結果の内容を公衆に向けて掲出せずに、工事に着手したことは法令違反と言わざるを得ないと思いますが、いかがですか。 

➡公園計画担当部長答弁
〇 アスファルト舗装部分の事前調査は、受注者において撤去作業前に実施
〇 調査結果を作業場に掲示していたため、受注者に指示し、既に公衆向けに掲示


◆工事の契約手続きについて

Q7 本工事の入札経過調書の工事概要では、工期の終了は6月3日とされていますが、現場の掲示物では8月5日とあり工期が約2カ月程度延長となるようです。
   アスベストの追加調査の結果、大噴水の下段壁面内側の仕上塗材、上段壁面外側の仕上塗材、配管貫通部塞ぎパテにおいて、クリソタイル(レベル3)の含有が確認されています。レベル3の除去工事では、建築物の高さ以上の防じんシート養生が必要で、設置完了後、散水によってアスベストを湿潤させ、原型のまま手ばらしで除去し、投下や重機作業は破砕の危険性があるため原則、禁止されている、とのことです。当然、作業工程・期間は変更になります。
   現時点では、工期延長に伴う追加費用やアスベスト建材除去作業の飛散防止対策費用などを追加加算したうえでの適切な契約変更手続きが必要と考えますが、いかがですか。

➡公園計画担当部長答弁
〇 契約変更は、適正に行っており、アスベストが確認されたことに伴う工期の契約変更を行った。
〇 契約金額の変更は、今後、手続きを行っていく。


◆大噴水周辺で使用されている石材(御影石)の再利用について

Q8 建設局が提示した当該解体工事の概要では、大噴水周辺で使用されている石材(御影石)について、「再利用外し」と明記されていると聞いています。これはどのような意味ですか

➡公園計画担当部長答弁
〇 再利用の可否について検討するため、丁寧に取り外す

Q9 想定される再利用の方法はどのようなものか伺います。
   また、「園内での再利用の可否についても検討を進めている」との説明ですが、再利用しないという選択肢はなくして、何らかの方法で再利用するとの方針を示すべきだと思いますが、いががですか。

➡公園計画担当部長答弁
〇 園内での再利用の可否について検討

 

➌温室効果ガス削減目標の見直し等を求める意見書の提出に関する陳情

意見表明のみ行いました。