【報告】5/23都政カフェ「どうなってるの? 都議会自民党裏金問題」
都政カフェ
どうなってるの?
都議会自民党裏金問題
ゲスト:原田あきらさん(都議会議員)
5/23 (金)19:00~21:00@宮地楽器ホール練習室
(報告:横須賀雪枝)
都政にかかわることをゲストを招いておしゃべりする「都政カフェ」。3回目は共産党の都議会議員、原田あきらさんをお迎えしました。
原田さんは都議を2期務め、都議としては漢人さんの先輩ですが、実は漢人さんの東京学芸大学の後輩で、障害児教育学科だった原田さん。その昔、武蔵小金井駅を利用して通学していたという話からスタート。漢人さんが「まだ元兵舎の木造のサークル棟ありました?」と聞いたら、「ないですよ~鉄筋でした」と原田さん。ちょっと歳の差がありました。
原田さんは自己紹介の後、「今日まず言いたいのは漢人さんについて。漢人さんは一人会派で注目浴びることは少なく、一人では満遍なくできないことが多いのですが、漢人さんの政策は幅広い。漢人さんは共産党の女性議員たちからとにかく評判がいい。共産党は簡単に拍手しないんですが、漢人さんには議場で拍手が起きる。神宮外苑議連も、共産党、立憲民主党あたりが議連の代表になるかと思ったら、共同代表制にしてその一人が漢人さん。野党会派をつなぐ要になっていただいてます。この小金井市の漢人さんの議席は東京のリベラルな大切な議席なんだということをお伝えしたくて今日は来ました」と言ってくださいました。
他の会派の都議さんをお迎えしてイベントを開くのもめずらしいことですし、本当に漢人さんが他の会派をつなぐ役目を果たしているんだと実感することができました。
続いて日本共産党が鋭く追求してきた自民党の裏金問題について教えていただきました。
自民党は「これは脱税ではなく収支報告書に記載していなかっただけ」と主張している。いつも管理ミスで逃げようとするんです。そして一人だけ逮捕されたのが自民党の職員の方。公民権停止3年間。罰金100万円です。本当にそれでいいのでしょうか。これは組織的な問題で、いろんな癒着や長年続いてきている慣習が裏にある。都庁は天下り禁止と言いながら、いろんなところに天下りしているんです。その天下り先の一つが都議会自民党。この逮捕された方も実は都の元職員なんです。そういうことを続けていてはクリーンな政治なんてできない。
企業献金がなくならなければ、大企業に仕事を回すために公園を開発したりする無駄な開発もなくならない。プロジェクションマッピングやお台場の開発など企業献金と結びついていると思われるものが多くあり、やはりこういう関係性を断ち切っていくことが正しい都政運営をしていくためには必要なことだ。
というお話でした。裏金の構造が見えてようやくわかった気がしました。
気候変動問題にも尽力されている原田さん。続いて気候危機にもついてもお話いただきました。
東京は相変わらず開発をやめないので、タワーマンションがどんどん建設されている。都心にまた新たにできた「麻布台ヒルズ」。この整備にも東京都は莫大なお金を出しているんです。そして商業施設としてCO2の排出量など測っているのかと思ったら、超高級な高層マンション部分は家庭から出る排出として計上されている。タワーマンションというのは人が住んでいなくても一定量の電力を使い、二酸化炭素が排出されてしまうものなんです。私たちがいくら努力しても「家庭」という枠から出る量が減らないのはこういうカラクリです。小池都知事自身がドバイのCOPにも出席して、2030年までに50%減らすと言っているのに、こんなに高層マンション建てていたら絶対に達成しません。
最後に小池都知事はベイエリアに22世紀型の街を作るという構想を打ち出しました。大河ドラマ「晴天を衝け」を見て閃いたそうです。「東京ベイESGまちづくり戦略」と言います。予想図を見ると、空飛ぶ車も飛んでいるのに橋も作る。一度動き出すと止まらない東京都なので、この未来都市づくりに今後邁進していくことになるのでしょう。
これからも気候危機問題や無駄な開発などを減らし、お金のかからない政治を実現していくために、都議会で共に頑張っていきましょう!とエールを送り合い終了しました。
小金井市の共産党市議団の森戸市議、水上市議も参加され、とても有意義な都政カフェとなりました。