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ブログを更新★【報告】第3回定例会を終えて(グリーンな東京・談話)

都議会の第3回定例会が、今日終わりました。
終了にあたっての談話を発表しました。


【談話】「2021(令和3)年 第3回定例会」を終えて

2021.10.13
グリーンな東京 幹事長 漢人あきこ

 7月の都議選で選出された新しい構成による初めての定例会が終了しました。
 初日に東京都名誉都民に関し選任同意が提案されましたが、グリーンな東京は、特定の個人を都民敬愛の対象として顕彰するという制度そのものへの疑問から反対しました。

 今定例会には「都立・公社病院の独立行政法人化」への大きなステップとなる定款が提案され、その是非が大きな焦点となりました。コロナ禍によって公的医療の果たすべき役割がいっそう強く求められているなかで、また、その渦中で尽力されている医療従事者のみなさんの待遇や身分を大きく変えることになる独立行政法人化をすすめるべきではありません。多くの疑問や反対の声も寄せられているにもかかわらず、定款および関連議案が賛成多数で可決してしまいました。示されている問題点や疑問に真摯に向き合い、拙速に進めることのないよう強く求めます。

 新型コロナ感染症対策を主とする補正予算が可決しました。感染拡大する現状に対応できていなかったこれまでの対応とは異なり、今回はこの夏の第5波に相当する規模を想定した3月までの予算が見込まれていることを評価し賛成しました。

 代表質問では各会派がパートナーシップ制度の導入準備状況を質し、当事者の実態調査や導入方法の検討などを進めるとの答弁が繰り返されましたが、導入時期については示されませんでした。すでに全国で5府県を含む130自治体で導入されています。東京都の早期スタートを期待します。

 無免許運転で書類送検された木下ふみ子議員に対する2回目の辞職勧告決議を全会一致で可決し、議長から召喚状を送付しましたが、木下議員には応じていただけませんでした。木下議員には、まず自ら説明責任を果たし、辞職勧告決議を真摯に受け止めた対応を求めます。
 このような状況を受けて、都議会議員が会議等を欠席した場合に議員報酬を支給停止・削減する条例改正が47人のみなさんから議員提案されました。この改正は、選挙によって選出された議員の身分に対して恣意的な運用も危惧されるため賛成することはできません。慎重な検討を要する問題です。
 これと連動して「議会のあり方検討会」が設置されました。設置目的には賛同しますが、無所属会派が構成員となっていないことは大変残念です。8月に無所属5会派の総意をとりまとめて各会派幹事長に提出した「第21期東京都議会の議会運営に関する要望」を議題とし、少数意見も反映され、より開かれた活発な議会となるよう協議していただくことを求めます。

 本日、2日前に追加送付された副知事2名の選任同意を求める議案が議決されました。退任される副知事はまだ4年任期の途中でもあり、大変唐突な提案です。副知事4人が全員男性である現状も改善されません。知事の人事権を尊重して賛成しましたが、今後の改善を強く求めます。

 最後に、グリーンな東京は文書質問制度を積極的に活用していきます。今回は次の7つのテーマで提出しました。1.都市計画道路小金井3・4・1号線及び小金井3・4・11号線について/2.ゼロエミッション東京戦略2020 Update & Reportについて/3.新型コロナウイルス感染症対策について/4.東京オリンピック・パラリンピック競技大会の検証について/5.区市町村立小中学校出席簿の混合名簿の実施について/6.練馬城址公園整備について/7.西武新宿線(井荻駅~西武柳沢駅間)の連続立体交差事業について
 特に、「都市計画道路」については、貴重な自然環境を破壊する東京都の道路計画の見直しを求めるものであり、都議選小金井市選挙区での争点となった問題です。また、「混合名簿」については、都内全校調査の結果を踏まえて、ジェンダー平等・人権尊重のために速やかな完全実施を求めるものです。

以上