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ブログを更新★【報告】6/5環境・建設委員会_神宮外苑再開発請願への参考人招致の動議を否決!

 環境・建設委員会が開催され、明日から始まる第二回定例会の議案などの説明と、請願・陳情の審査が行なわれました。
 本日の委員会からコロナ対応以前に戻り、パーテーションなしで全委員が横並びで座り、発言も自席で行うことになりました。とっても新鮮です!

〇建設局所管:「葛西臨海水族園の景観と自然環境の保全及び葛西臨海水族園既存施設利活用に関する請願」
〇環境局所管:「神宮外苑地区の再開発計画の審議に関する請願」「太陽光パネルの設置及びメンテナンスに関する陳情」

 いずれも大きく注目されている事業ですが、自民党、公明党、都民ファーストの委員からは質問ゼロで、すべて不採択でした。
 神宮外苑再開発の請願については、請願者をはじめ多くの個人・団体から参考人招致の要望が届いていることも踏まえて、<「神宮外苑地区の再開発計画の審議に関する請願」の審査に関して、事業者と日本イコモス国内委員会の参考人招致を求める動議>を提案しましたが、これも賛成は共産党のお2人と立憲民主党と私の4人で否決となりました。

 私は動議の提案にあたって、以下の理由を述べました。
「神宮外苑地区市街地再開発事業」は、今年2月の施行認可、3月の着工と手続きは進められていますが、国内外からの関心は一層高まっています。
1/20に公示された「環境影響評価書」に対して、日本イコモス国内委員会から「環境アセス評価書における虚偽」という文書が提出されました。
環境影響評価審議会では、4/27および5/18の2回にわたり、事業者による、この文書への反証が行われました。
事業者はイコモスの58項目の指摘に対して、すべて退ける説明を行いましたが、自らの説明を裏付ける具体的なデータの提示はありませんでした。にもかかわらず、審議会は、それを受けて「環境影響評価書に虚偽・偽りなし」と判断しました。
一方、日本イコモスは、5/18の審議会を受けて「調査が不十分」との記者会見を行っています。日本イコモスはこれまでも審議会での説明や事業者との共同調査を求めてきましたがまったく受け入れらませんでした。
審議会で行われなかった両者の議論を都議会として実施し、都民をはじめ広く関心を持つみなさんに対して、明らかにすることで、広範な理解と正当な審議を実現することが求められています。
今回、請願者をはじめ多くの個人・団体から、参考人招致の要請が各委員にも届いていることも踏まえ、「神宮外苑地区の再開発計画の審議に関する請願」の審査に関して、事業者と日本イコモス国内委員会の参考人招致を求める動議を提出するものです。

 葛西臨海水族園でも、神宮外苑再開発でも、樹木の大量伐採への批判をかわすように「移植の検討」が示されていますが、どちらも検討結果の公表時期も、何本の移植が可能なのかも全く不明です。
 また、葛西臨海水族園では、都(建設局)が事業者に示している「要求水準書」では「樹木が支障となる場合は、原則として不健全木若しくは大径木等で移植困難なものを除き、移植を前提に検討すること」とあり、「大径木」は移植困難としていますが、神宮外苑で移植を検討するという19本のいちょうは、「大径木」ではないのでしょうか。

 なお、本日の日刊ゲンダイが葛西臨海水族園に関する記事を掲載してます。PFI事業の入札で落選した事業者の計画は淡水生物館や樹林地を豊かに残すものだったようです。なぜ、こちらの計画ではダメだったのでしょう。事業者選定の過程が非公開やほぼ黒塗りのため、その理由は全くわからないのです(原委員の質問より)。

◆東京「葛西臨海水族園」樹木切り倒し 幻の“プランB”採用なら「1400本」伐採は避けられた!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/324006