ブログを更新★【気候危機・自治体議員の会】8/1-2エネ基政府要請+3つの気候セミナー
8/1-2に、「気候危機・自治体議員の会」として、初めての政府への要請行動と交流会と3つの気候セミナーを開催しました。2日間の企画の総合担当として、阿部知子衆議院議員事務所、及び各講師や進行担当のみなさんと調整して準備し、全国各地で活動する仲間とリアルにも顔を合わせる貴重な機会とすることができました。
◆「第7次エネルギー基本計画の策定に関する要望書」提出
衆議院第一議員会館第3会議室にて、共同代表3人を含む賛同議員19人により、経済産業省資源エネルギー庁と環境省地球環境局脱炭素社会移行推進室の担当職員に手交し、6項目の要請項目に対する回答も受けました。
市民参加の強化、十分な削減目標、脱原発は必須であること、などについて、質問や重ねての要請を行いましたが、回答はGX推進法に基づいて適切に対応する旨に止まり、大きな溝と気候危機対策とエネルギー計画の障壁の高さ・困難さを再確認する場となりました。
気候危機・自治体議員の会のHP参照
https://cedgiin.jimdofree.com/%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B-%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9C%80%E6%96%B0/
◆3つの気候セミナー
それぞれ、会場とZoomで100人ほどの申し込みがあり、内容もタイムリーでとても充実したものでした。
❶ 気候危機とグリーンインフラ
自然が持つ力を防災や生物多様性に生かし、CO2吸収により2050ゼロエミッションに貢献する「グリーンインフラ」について、学び、実践例を伺いました。
〇講師 島谷 幸宏さん(熊本県立大学特別教授)
専門は河川工学、河川環境。最近は、グリーンインフラ、あまみず社会、小水力発電導入等に取り組んでいる。5月に杉並区と「流域治水の取り組みに関する連携協定」を締結した「流域治水を核とした復興を起点とする持続社会」地域共創拠点のプロジェクトリーダー
➋ エネルギー貧困とはなにか
エネルギー貧困とは、生活する上での基礎的なエネルギー需要を満たすことができない状態を指し、脱炭素社会への移行を「誰ひとり取り残さない」で進めていくために、欠かせない問題です。現状と課題を学びました。
〇講師 奥島 真一郎さん(筑波大学システム情報系社会工学域教授)
エネルギー貧困,エネルギー脆弱性,気候変動政策などを研究テーマとし、新しい評価指標の開発とその応用についての研究を主に行っている
➌ 気候危機と食品ロス
食品ロスは、焼却すればCO2、埋め立てればCO2の25倍以上の温室効果を持つメタンを発生させます。IPCCによると、食品ロス由来の温室効果ガスは全体の8~10%を占め、自動車からの排出量とほぼ同じです。
世界13億トンの食品ロスの削減について学びました。
〇講師 井出 留美さん(食品ロス問題ジャーナリスト)
2008年から食品ロスに取り組み食品ロス削減推進法の成立に協力。著書累計15万部
食品ロスを全国的に注目させたとして食生活ジャーナリスト大賞受賞