ブログを更新★【議連】事業者が提出した「樹木の保全に関する具体的な見直し案」について 厳正な審査と広く専門家の意見を求めることを求める要望書
神宮外苑再開発について、事業者が「樹木の保全に関する見直し案」を公表し、都に提出しました。
*見直し案➡HPhttps://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/toshi_saisei/data/saisei07_09.pdf
「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟」(2023.10/5発足 6会派40人)は、本日、今後のアセス審議会での厳正な審査と、広く専門家の声を求めることを求める要望書を提出しました。私も役員として環境局に出向き、アセス担当課長に手渡しました。
また、昨日、事業者から「説明会」開催のお知らせもあったことから、地元の「明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会」のみなさんからも、緊急に<樹木の更なる保全等に関する説明会>についての要請を行いたいとのことでしたので、続けてその場も設け立ち会いました。
*説明会のお知らせ➡ https://www.jingugaienmachidukuri.jp/explanation/
2024年9月12日
東京都知事 小池百合子 様
神宮外苑再開発をとめ、
自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟
事業者が提出した「樹木の保全に関する具体的な見直し案」について
厳正な審査と広く専門家の意見を求めることを求める要望書
神宮外苑再開発への問題提起は住民運動から始まり、多くの都市計画や環境専門家、著名人、文化人から見直しを求める声が上がり、国際イコモスによるヘリテージ・アラートや、国連「ビジネスと人権」作業部会報告書における指摘など、日本社会のみならず、国際社会においてその問題性が認められるまでに至りました。
百年前に国民の発意により、その奉仕によって作られた特異な歴史的経緯を持ち、当時のランドスケープを都心部に保っていることに多くの都民や専門家が高い価値を認めています。東京都がいま国際的に魅力ある都市として成熟していくうえでかけがえのない都市公園であることは論を待ちません。このような神宮外苑地区にかかる規制を東京都が緩和し、事業者が三棟の超高層ビルと二つの高層巨大施設を建設する計画は、東京都の魅力を著しく損ないかねない計画です。
膨れ上がる一方の世論を前に、小池都知事は昨年9月に「樹木の具体的な保全策」の提出を三井不動産ら事業者に求めました。当初、年内に出されるはずだった「保全策」が、9月9日に「樹木の保全に関する具体的な見直し案」として提出されました。この「見直し案」は「変更届」として提出されて環境影響評価審議会での議論が始まり、そこでの議論を皮切りに、JSCの大臣認可申請や、権利変換計画申請が行われることとなります。景観問題、騒音問題、外苑全体の植生への影響など問題は山積しています。それぞれ各関係機関が住民の声を受け止め、厳正に検証し、外苑再開発を見直すことが必要です。
私たちは議員連盟として以下を要望します。
1 「樹木の保全に関する具体的な見直し案」については環境影響評価審議会で徹底審議を行えるよう、「変更届」提出から審議まで少なくとも一カ月ほどの十分な日数を確保し、審議会の日程も項目ごとに審議できるよう十分に確保すること
2 広く都民や専門家の声を受け止める場を持つこと。とくに日本イコモス国内委員会は文化財保護に関して日本を代表する専門家組織であり、「具体的な樹木の保全策」について事業者と直接対話が行える場を都として事業者に求めること