ブログを更新★【委員会報告】陳情審査:日比谷公園・思い出ベンチ ― 2/13環境・建設委員会
2/13の環境・建設委員会は、第1回定例会提出案件の説明と陳情審査でした。
陳情の採決結果は以下の通りです。
<建設局>
➊市民の寄附により設置された日比谷公園の思い出ベンチの撤去の再考に関する陳情 ➡不採択
*採決態度 趣旨採択:共産2、立憲、ミライ、グリーン 不採択:自民3、都ファ3、公明2、
委員会の録画はこちら
https://nws.stage.ac/metro-tokyo-stream/arcplayer.html?list=C01_7&id=5&lecno=7
第4回定例会 事前説明資料
環境局
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2025/03/0213_kankyou.pdf
建設局
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2025/03/0213_kensetu.pdf
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2025/03/0213_kensetu-2.pdf(陳情審査説明表)
以下、漢人の発言原稿と答弁骨子(実際の発言とは異なります)
➊市民の寄附により設置された日比谷公園の思い出ベンチの撤去の再考に関する陳情
陳情書でも述べられていますが、この思い出ベンチ事業は、単に寄付を募ってベンチを設置するのではなく、寄付者の公園の思い出をメッセージにしてプレートに刻み、背板に貼り付けるというインセンティブを付与したベンチを設置するもので、2003(平成15)年の日比谷公園100周年記念事業に併せて募集したところ、好評で、特に日比谷公園への設置を希望する人が多く、すぐ締め切らなければならないほどだったそうです。
陳情者は「東京都都市公園制度151年の歴史の中で初めてのすばらしい事業ではなかったか、とも述べられています。
また、「20年以上親しまれてきたプレートの言葉は、単に個人の思い出だけではなく、「公の言葉」になった、とも述べられています。
来園者はプレートに刻まれたさまざまな人生の物語を共有することになり、公園の宇宙が広がり、深みが増すことになります。
ベンチのデザインについては、私は真ん中に仕切りをつけた「排除ベンチ」ともいわれる形状は、変更すべきと思っていますので、意見として申し上げておきます。
Q1 まず、「思い出ベンチ事業」の現状と方針について伺います。
➡公園計画担当部長答弁
〇 思い出ベンチは、昨年度末までに54の公園等で、合計1220基設置
〇 都立公園等の設置状況などを踏まえ、毎年募集する公園等を決定
この事業そのものは「継続の方針」であるということが確認できました。
Q2 次に、「思い出ベンチ事業」の都としての評価を伺います。公園利用者からの評価や、あるいは撤去の要望などがあるのかも伺います。
➡公園計画担当部長答弁
〇 思い出ベンチ事業は、ベンチを寄付により設置し、施設の充実に寄与
〇 撤去してほしいとの要望は承知していない。
都の建設局HPには「この事業では、これまで都立公園・霊園・動物園あわせて1,219基の寄付があり、多くの都民の方々に好評をいただいております。」と公表されています。
Q3 では、なぜ、バリアフリー日比谷公園プロジェクトにおいて、そのような「多くの都民に好評の」思い出ベンチを残す計画としなかったのか、理由を伺います。
➡公園計画担当部長答弁
〇 日比谷公園の再整備は、再生整備計画、その事業計画であるバリアフリー日比谷公園プロジェクトに基づき、整備
〇 ベンチは都に帰属し、維持管理等を行う施設で、再整備等の際には、撤去等の対象
ご答弁は事業の説明であって、思い出ベンチを残す計画としなかった理由ではありません。
Q4 思い出ベンチは「背もたれおよび座面」に多摩産材(ヒノキ)を使用していますが、バリアフリー日比谷公園プロジェクトにおける多摩産材の使用の方針はどのようになっていますか。伺います。
➡公園計画担当部長答弁
〇 公園施設等の整備で木材を使用する場合、多摩産材を利用する都の方針に基づき、対応
〇 日比谷公園の整備はエリアごとに段階的に進める。詳細な内容については、設計等の中で検討
「公園施設等の整備で木材を使用する場合」とのことですが、都の多摩産材利用推進方針では、積極的に木材を使用する、そしてその木材は多摩産材とするとあり、ベンチも対象としています。
多摩産材によるベンチを撤去するのであれば、それに代わる多摩産材の使用する計画が求められます。
Q5 思い出ベンチの木材部分の交換費用、交換実績
➡公園計画担当部長答弁
〇 指定管理者の維持管理で実施しており、個別の内容については、承知していない。
都の方針は「古くなったら、壊れたら捨てる」なのでしょうか。交換費用の把握は必須です。