ブログを更新★【談話】第2回定例会を終えて(グリーンな東京)
本日、第21期都議会の最後の第2回回定例会が閉会しました。終了にあたっての談話を発表(プレスリリース)しました。
➤本会議・最終日の録画はこちらです。
各会派(ひとり会派除く)の知事提出議案への討論と、請願・陳情含む議案への採決、2つの「政治倫理条例」の提案・討論もご覧ください。
https://www.gikai.metro.tokyo.lg.jp/live/video/250606.html
他の本会議や各委員会の録画はこちらからご覧になれます。
https://www.gikai.metro.tokyo.lg.jp/live/
【談話】「2025年第2回定例会」を終えて
2025.6.6
グリーンな東京 幹事長 漢人あきこ
◆「都議会自民党」裏金問題の全容解明に至らなかった政治倫理条例検討委員会
政治資金パーティーの自主的禁止もうたわない政治倫理条例が賛成多数で可決
「都議会自民党」による政治資金パーティー券収入の中抜き、政治資金収支報告書不記載の「裏金問題」を受けて「政治倫理条例検討委員会」が設置され、14回の委員会が開催されました。無所属議員が委員になれなかったことには抗議しますが、インターネット中継を含む原則公開の運営が行われたことは評価します。
グリーンな東京は、「議員の権利や身分に深くかかわる条例や制度は検討段階から全会派、議員の参加の元で進められ、全会一致で制定されるべき」「裏金問題限定の明確な決議を全会一致で行うことと、政治資金規正法の改正を求める意見書を国に提出することが必須」と求めましたが、いずれも実現されませんでした。
本日の本会議で、グリーンな東京は、日本共産党、立憲民主党、ミライ会議、自由を守る会、生活者ネットワークとともに、「東京都議会議員の政治資金に係る政治倫理の確立に関する条例」を共同提案しました。今回の自民党裏金問題に焦点を当て、政治資金パーティーの自主的禁止を定め、政治の信頼回復をめざすものですが、賛成少数で否決となりました。
一方、公明党と都民ファースト、そして委員会の参考人質疑で元幹事長が「(お金が)かかるものにはかかる。きれいごとではいい政治はできない」と発言した自民党の共同提案による「東京都議会議員の政治倫理に関する条例」が賛成多数で可決しました。今回の裏金問題について自民党の名を伏せ、「都民から批判を招く事案」と矮小化し、政治資金パーティーの自主的禁止はうたわず、附則に「この条例は、この条例の施行の日前になされた行為については、適用しない」と記すなど、裏金問題の幕引きを宣言する内容です。また、少数会派を排除した策定過程であったことからも、少数派議員の権利や身分の侵害を招く懸念は払しょくできません。
◆夏期・水道料金基本料無償化を歓迎し、さらなるエネルギー貧困対策を求めます。
グリーンな東京は、気候危機の適応策として、エネルギー貧困の視点での対策を求めてきました。2月の一般質問で、生活保護の「夏季加算」の国への要望と、都としての先行実施を求めた際の答弁は「電気料金等に対する支援は、全国的な課題であり、国の責任において実施すべき」というものでした。今回の熱中症対策としての光熱水費支援は、認識が進化したものと歓迎し、エアコン設置困難な世帯への対応など、さらなる対策強化を求めます。子どもたちの学習環境と命を守る学校教室の断熱化の前倒しも改めて強く求めます。
3月の「ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ」では、「2035年までの温室効果ガス60%以上削減」を掲げましたが、IPCCやIEAが求めているのは、「2035年までに世界全体で60%削減」「先進国は85%削減」です。東京都の温室効果ガスの排出量は2000年比4.4%減という厳しい現状です。先進国の首都としての責任を果たすもっと高い目標を掲げ、対策強化を図ることを求めます。
◆大川原化工機冤罪2審判決を受けて、警視庁・東京都は上告せず、謝罪と検証を
大川原化工機冤罪事件について、東京高等は5月28日の判決で、証拠捏造と違法な逮捕勾留を認定し、あらためて冤罪であることを認めました。昨年1月、地裁敗訴を受けた知事は議会を招集しないで控訴しました。本定例会での上告断念の表明も上告議案提出もなかったことは大変残念です。
警視庁・東京都は、速やかに上告を断念し、被害者に謝罪し、冤罪事件の検証と真相解明を行うことを強く求めます。
グリーンな東京・漢人あきこは、6月22日都議会議員選挙で、「“はけ”と野川を壊す都市計画道路はいらない」を掲げ、開発優先の従来型の東京都のまちづくりを見直し、気候危機対策と生物多様性の回復を最重要課題とする「人に寄りそうグリーンな東京」を訴え、この4年間の実績をさらに前へと進めます。