【記者会見&要請行動】英語スピーキングテスト(ESAT-J)12/3「実施状況調査2025のまとめ」と1/7「緊急要請」
都議会英語スピーキングテスト議連は、教員・保護者・研究者などの4団体と共同で、2025年12月3日に「実施状況調査2025のまとめ」について記者会見で発表し、2026年1月7日に都教委への緊急要請行動と記者会見を行いました。
「#ESAT-J実施状況調査2025」まとめ
― 問題点を改善できないことが明らかに―
2025 年12月3日
入試改革を考える会
都立高校入試 英語スピーキングテストに反対する保護者の会
都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会
英語スピーキングテストの都立高校入試への活用の再考を求める元都立高校教員有志の会
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高等学校の
入学者選抜への活用を中止するための東京都議会議員連盟
11 月 23 日(日)に実施された、東京都教育委員会の「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-JYEAR3)」について、中学3年生をはじめとする試験の当事者を対象に行ったアンケート調査の結果を報告します。この調査はESAT-J開始以来毎年行い、今年で4回目の実施になります。
昨年の同テストは、機器の不具合や現場対応の誤りにより255人が再試験対象になり、また、試験監督が確保できずに試験当日まで募集する事態も発生し、今年の実施状況が注目されていました。
都教委は23日夜、「会場準備の確認等に時間を要したため、試験終了時刻の遅延が一部の会場で発生した」とのみ発表しました。一方、アンケート結果からは、会場準備が遅れたことにより中学生が昼食もとれないまま夕方まで拘束されたことをはじめ、いくつもの会場で引き続きずさんな試験運営がされ、中学生が多大な被害を受けていることが明らかになりました。
第1回目から続く解答音声が周囲の受験生に聞こえカンニング可能となってしまうことも含め、問題点を改善できず同じ失敗を繰り返すESAT-Jには構造的欠陥があることは明らかであり、公平公正さが求められる都立高校入試への活用は、到底不可能です。
都教委はこれまで、中学生や関係者が不適切な状況をどれだけ証言しようとも「適切に行われた」と強弁し、まともな調査や検証を行ってきませんでした。今回こそ、事態を重く受け止め、客観的事実とその原因を詳細に公表・謝罪し、試験結果の入試活用は中止することを強く求めるものです。
【調査の概要】
・アンケート期間:11月23日(日) 16時 ~ 11月30日(日) 24時
・アンケート対象:中学校3年生や保護者、中学校教員、試験監督などESAT-J YEAR3に実際に関係した方
・調査方法:googleフォームによるアンケートをXやチラシにより拡散し回答を募集
【回答の状況】
・回答総数は129件で、うち7割が中学3年生(90人、69.8%)、2割が保護者(28人、21.7%)でした。他に試験運営関係者(試験監督など)4件、都内中学校教員3件、都立高校教員、塾講師、中学3年生の家族、その他各1件の回答を頂きました。
・都立高校名など会場名の記載のあったのは105件、53会場でした(会場総数229会場)。
以下、詳細な【調査の概要】
➡https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2026/01/20251203-01.pdf
*資料
「ESAT-J の都立高入試活用の問題点」入試改革を考える会 代表 武蔵大学教授 大内裕和
➡https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2026/01/20251203-02.pdf
「都教委はトラブル詳細の公表と原因調査を」保護者の会
➡https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2026/01/20251203-03.pdf
「一向に改善もされないESAT-J」中止を求める会
➡https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2026/01/20251203-04.pdf
令和7年度ESAT-Jに関する緊急要請書
2026年1月7日
東京都教育委員会
教育長殿
教育委員殿
入試改革を考える会
都立高校入試 英語スピーキングテストに反対する保護者の会
都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高等学校の
入学者選抜への活用を中止するための都議会議員連盟
令和7年度ESAT-Jに関する緊急要請書
Ⅰ 令和7年度ESAT-J YEAR3に関する要請
令和7年11月23日(日)「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR3)が実施された。東京都教育委員会(以下「都教委」)は試験実施後、テストの実施状況について「会場の机の配置などに時間を要し、一部会場で最大1時間程度、試験終了が遅れるトラブルがあった」とだけ公表したが、実態は本年度もそのようなものでなかったことが明らかになっている。
以下の要請につきまして、都教委に明快な説明と対応をもとめます。
① 聴覚障害のある受験生試験会場において、間違った問題冊子が配布されたために再試験になった生徒が複数いることを確認しているかを回答いただきたい。
確認している場合に
(ア) いくつの会場で何人の生徒が再試験対象になり、また実際に受験したのかを公表していただきたい。
(イ) ミスの具体的な内容、このようなミスがなぜ起こったのかを調査し公表していただきたい。
(ウ) 併せて、これは入試試験問題ミスと考えられるが、このことを文部科学省への通知も含めて、公表してこなかった理由を明らかにしていただきたい。
② 聴覚障害のある受験生保護者や普通学級受験生保護者からの再試験についての問い合わせに対して、(私立高校入学を第1希望としているならば等により)希望しなければ再試験を受けなくても良いという回答を行っているが、この対応とESAT-Jはアチーブメントテストとして全員に受けさせる必要があるというこれまでの都教委の見解との整合性について明快に回答して公表していただきたい。特に、都内各中学校で不登校生徒等へのESAT-J受験を促すための対応に長時間を使い苦労してきた中学校教員が納得できるような回答をしていただきたい。
③ 聴覚障害のある生徒保護者には、間違った問題用紙で受験したESAT-J得点を利用しても、再試験を受けても良いと回答しているが、間違った問題用紙で受験した生徒のESAT-J得点を、厳密で公正であるべき都立高校入試での合否判定に利用できるという根拠を示していただきたい。
④ 普通学級受験生についても、試験監督のミスにより再試験となった生徒が、今年も複数出ていることを確認しているかを回答いただきたい。
出ていることを確認している場合に、
(ア) 試験監督のミスにより、どこの会場で何人の生徒が再試験対象になり、また実際に受験したのかを公表していただきたい。
(イ) ミスの具体的な内容、このようなミスがなぜ起こったのか、またなぜ試験監督によるミスが毎年繰り返されているのかを調査し結果を公表していただきたい。
⑤ 上記運営側のミスにより再試験を受けなければならなくなった生徒について、交通費が生じた場合の補償、再試験日に模擬試験受験を受けられなくなった、家庭行事に参加できなかった等に対する補償をどのように行うかを全員に確実に連絡し、また対応を公表していただきたい。
⑥ 以上の状況と、先日私たちが公表した「ESAT-J実施状況調査2025」報告で示されている実態を踏まえ、ESAT-J得点結果を令和8年度都立高校入試での合否判断に活用することを中止するべきと考えるが、見解をお示しいただきたい。
Ⅱ ESAT-J採点情報の公開等に関する要請
令和6年度ESAT-J YEAR1, 2, 3での生徒解答中に、いわゆるFワードのような不適切な単語が発話されたと判定された解答が81件(令和5年度に関してYEAR1, 2の分のみ6件)あったとされている。しかし都教委職員が、不適切な発話をしたとされる生徒が在籍する中学校を訪問し、同席した地区教育委員会職員、当該校管理職、複数の英語教員と該当音声と言われている音声を確認したところ、都教委職員以外は全員そのような発話は確認できず、またその後本人も否定しているという事例もあったことを私たちは確認している。都教委は採点者についての情報をほとんど公表していないが、Fワード判定問題が発生している理由についてこうした情報から総合的に判断すると、日本人中学生の発話を正確に判断するための採点者の資質が十分に担保されていないと考えられる。
以下の要請につきまして、都教委に明快な説明と対応をもとめます。
① YEAR3も含めてESAT-Jの採点者に関する詳細な情報(採点場所、採点者の資質、都教委による確認方法・状況等)を公開していただきたい。
② Fワード等の不適切な発話を含む解答についての詳細な情報を公開していただきたい。
③ 上記の、ある学校への訪問時には、都教委職員は事前に該当音声を実際に聞いて確認せずに訪問をしている。このことは、運営責任の主体は都教委だというこれまでの主張が、実際には運営事業者の言うがままだというということを示していないか。なぜ事前確認もなく訪問したのかの理由も含め説明いただきたい。
④ 仮に試験の解答に不適切なものが含まれていたとしても、それに関して直接の監督権のない都教委が学校訪問を行ったことは適切ではなかったと考える。この点について都教委の見解を示していただくとともに、当日の言動も含めた不適切性を認め、すべての該当校や関係者への謝罪も行っていただきたい。
以上の要請につきまして 2026年2月13日までに、以下まで文書でのご回答をお願いいたします。
回答・連絡先 都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会事務局
stoptokyospeakingtests@gmail.com






