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【談話】第3回定例会を終えて(グリーンな東京・談話)

本日、第3定例会の終了にあたっての談話を発表(プレスリリース)しました。

英語スピーキングテストを都立高入試に使えなくする条例の採決は「記名投票」で行いました。

本会議の録画はこちらでご覧になれます。
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video/221007.html


 

【談話】 「2022年第3回定例会」を終えて

2022.10.7
グリーンな東京 幹事長 漢人あきこ

2022年第3回定例会は、脱炭素化強化、原油・原材料価格・物価 高騰等対策、新型コロナウイルス感染症対策などの補正予算を含む知事提出議案49件他を審査して終了しました。グリーンな東京は制度そのものに反対の名誉都民の選定、都立公社病院独法化関連条例など5件に反対し、議員提出のスピーキングテストを都立高入試に使えなくする条例、檜原村の産廃焼却場建設の慎重審査と反対を求める陳情12件、神宮外苑再開発に反対する陳情などに賛成しました。

◆ 「太陽光発電の設置義務化」の速やかな実施と、東京電力の再エネ導入強化の実現を
 2030カーボンハーフにむけて、太陽光発電設置義務化は速やかに実施すべき課題です。太陽光パネル生産過程での人権問題への対応として示された、国の「責任あるサプライチェーンにおける人権尊重のためのガイドライン」を踏まえた事業活動の推進を評価し全庁的な徹底を求めます。また、系統電力の7割を占める東京電力の再エネ導入拡大こそが重要であり、エネルギー環境計画書制度強化の実効性が問われます。いずれも施行期日前の実質的な先行実施を大いに期待します。

◆ 檜原村の産業廃棄物焼却場の建設申請は不許可とするべき
 東京の水源地であり貴重な自然の宝庫である檜原村に、村民・村議会・村長が反対する巨大な焼却場を建設するべきではありません。専門家会議の指摘により、焼却施設の安定的で安全な維持管理のために必要な「水の確保」の裏付けがなく、法の求める技術的な基準を満たさない計画であることも明らかになりました。都は建設申請を不許可とするべきです。

◆ 英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高入試への導入中止を求めます
 11/27に実施し都立高校入試に導入されようとしているESAT-Jに向けて、この事業を受託するベネッセのGTECを試験対策として実施する自治体があり、ベネッセ系列を含む塾で対策講義が行われていることは入試の公正性を欠くものであり看過できません。また、他人の試験結果から得点を算出する「不受験者」対応の不合理性なども一層明確になっています。入試への導入中止を求めます。

◆ 北朝鮮によるミサイル発射に対する抗議決議と朝鮮学校へのヘイト行為について
 本決議には「度重なるミサイル発射という暴挙に対して政府に対して断固とした外交的対応を求める」ものとして賛成しました。しかし、北朝鮮の行為の背景には米韓及び日米韓の合同軍事演習の実施があり、この軍事的緊張を終わらせるためには東北アジアに恒久的な平和体制をつくることが必須であるという基本的な視点を押さえる必要があります。
また、今回の過剰な報道が、何の罪もない朝鮮学校の子どもたちに対するヘイト行為を誘発している事態を深刻に受けとめなければなりません。改めて、小池知事の関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付や、朝鮮学校への運営補助金支給の再開をはじめ、共生社会の実現に向け、ヘイトスピーチを許さず、差別の解消、人権教育など進めていくことを都に求めます。

◆ 6項目の文書質問を提出
 漢人あきこは「都市計画道路小金井2路線と都市計画マスタープラン」「個人情報保護法と地方自治」「障害者の地域生活移行」「パートナーシップ制度と第二期東京都性自認及び性的指向に関する基本計画」「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会をめぐる汚職事件」など6項目の文書質問を提出しました。

以上