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【談話】2023年第3回定例会を終えて(グリーンな東京)

 本日、第3回定例会が閉会しました。終了にあたっての談話を発表(プレスリリース)しました。

➤本会議の録画はこちらで日付と内容を選んでください。
https://www.gikai.metro.tokyo.lg.jp/live/reg2023-3.html

➤各委員会の録画はこちらから、委員会名>日付を選択
https://metro-tokyo.stream.jfit.co.jp/

 都議会は7月に選挙があるので、9~10月開催の第3回定例会が節目になります。正副議長は2年交替としているので、辞職願が出され(理由が「一身上の都合」というのがちょっと変です)、選挙をします。
 また、最終日の本会議終了後に新しいメンバーでの委員会を開き、こちらも新しい委員長などを決めます。私は引き続き環境・建設委員会所属となりました。

 


 

【談話】「2023年第3回定例会」を終えて

2023.10.5
           グリーンな東京 幹事長 漢人あきこ

 2023年第3回定例会は、知事提出議案43件他を審査し、知事提案議案は全て可決しました。
 グリーンな東京は、制度そのものに反対の名誉都民の選定と、議員の監査委員の選任に反対しました。請願・陳情は神宮外苑再開発、日比谷公園再生整備計画、葛西臨海水族園整備の見直し、英語スピーキングテストの入試活用中止などの17件に賛成しましたがすべて不採択となりました。

◆ 地球沸騰化!2040ゼロカーボンにむけて、早急な制度強化の見直しを 
 グテーレス国連事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来した」と警告し、先進国に対して「2040ゼロカーボン」を求め、ハワイ・マウイ島、カナダや南ヨーロッパでの猛烈な熱波による大規模な森林火災や、リビアでの大洪水の発生した8月を経て、「気候は崩壊しつつあり、一刻の猶予もない」との声明を発表しました。
 今定例会には、カーボンハーフ実現に向けた既存建物に係る制度を強化するための「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例」が提案されました。特に大規模事業所に対する温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度(キャップ&トレード)は東京都が先駆的に取り組み、成果を上げてきた注目の制度で、2025年からの第四計画期間の削減義務率を50%へと強化するなどの提案です。  しかし、「2030カーボンハーフ」も困難で、先進国に求められている「2040ゼロカーボン」の達成にはまったく不十分な内容です。現状からは前進する提案ではあるため、「2040ゼロカーボン」にむけた環境基本計画の速やかな見直しと、本制度については対象事業所の拡大や義務やペナルティの強化などの早期の対応を強く求めて賛成しました。

◆ 大都市東京の大きな転換点 再開発・車優先から「グリーンな東京」へ 
 神宮外苑の大量の樹木伐採と高層ビル建設を伴う再開発事業に対して、ユネスコの諮問機関イコモスが「ヘリテージ・アラート」を発出し、都も事業者に樹木保全見直し案の提示を求めました。6会派40人による「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟」も発足しました。隣接する大規模再開発プロジェクトに合わせ、事実上その一部として進む日比谷公園の再整備計画や、1400本の樹林が危ぶまれる葛西臨海水族園整備、そして車優先の “はけ”と野川を壊す都市計画道路など、時代錯誤な「開発」は中止し、「グリーンな東京」へと大きく舵を切ることが求められています。

◆ 都議会の議会改革 少数会派の声を聴かない「都議会のあり方検討会」
 都議会の議会改革は、無所属・少数会派を排除した密室会議で実質的な検討が行われています。その検討会を経て代表質問の時間制限が決定され、常任委員会の質問時間の制限も検討されたとのことです。議員活動の基本である質問権に係る重要な事項が大会派だけで検討され、無所属・少数会派には結果のみが伝えられる現在の「都議会のあり方検討会」の抜本的な見直しを求めます。

◆ 4項目の文書質問を提出
 グリーンな東京・漢人あきこは、次の4テーマの質問趣意書を提出しました。①環境破壊の小金井2路線など第四次事業化計画優先整備路線の現状と今後について ②知事所信表明の「6万平方メートルを超える緑の空間が新たに生まれている」について ③専用水道のPFAS汚染調査と対策について ④学校教室の断熱改修について

以上