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【報告】5/19 第11回 都議会報告会

 (報告= 岡田ちひろ)

5/19(日)午後、小金井 宮地楽器ホール1階スペースDとオンラインをつないで、第11回の都議会報告会を開催しました。司会は横須賀雪枝が担当しました。

今回は2024年第1回定例会(2/20〜3/28)の報告と、「はけと野川と道路の現在・過去・未来」と題し、豊かな生態系、減少している交通量調査結果、市議会の取り組み、今年行われる市の都市計画道路の検証など、みなさんから報告いただき、意見交換しました。

若手スタッフの提案から、今回は「UDトーク」という音声をインターネット上で文字化するというアプリケーションを使いました。ちょっと聞こえにくい方などにスマホでQRコードを読み込んでいただくと、今話してる内容が全部文字で読めるというものです。今後はもっと読みやすくできるように、スタッフ間で使い方をしっかり身につけていきたいと思っています。

会場にのべ35名、Zoom6名、41名の参加でした。


◆2024年第1
回定例会の報告・・・

第1回定例会では、新年度予算を中心とする知事提出議案148件と人事案は全て可決。漢人あきこは、一般会計予算、特別職等の報酬アップ、大川原化工機訴訟控訴の専決処分、教育長の再任など33件に反対しました。

議案の採決結果のまとめはこちらをご覧ください。
文書質問は8項目。質問趣意書と答弁書はこちらをご覧ください。


◆はけと野川と道路の現在・過去・未来
・・・

フデリンドウ

はけに咲くフデリンドウ

2016年に、はけと野川を分断する2本の都市計画道路が東京都の都市優先整備路線というものに選定されてしまいました。この2本が小金井3・4・1号線、3・4・11号線です。この小金井2路線を含む一帯は自然再生推進法に基づく「野川第一・第二調節池地区自然再生事業」の事業対象地区及び関連する地区。高度成長期に生活雑排水が流入して野川はドブ川となってしまいましたが、下水道整備や積極的な市民の活動、都と市民の協働によってかつての清流を取り戻し、生態系の保全、復元にも着実な効果をあげてきており、「小金井2路線」の建設はそれを台無しに、大きなダメージを与えるものです。

このことについては長年の取り組みや経過をよく知っているという市民もいれば、新しく住み始めた市民も昨今は増えており、今一度、関わってこられた市民や市議会での動向などを共有し合おうと、今回の議会報告会の後半テーマにしました。

いっときの民意、議員の意識では計画を変えられないというのが東京都のスタンスですが、小金井では、はけと野川を守り、その環境を壊し、多くの住民が立ち退きを迫られる道路はいらないと考えることはいっときのことではない、ということを示すことが大事です。はけと野川の自然再生のこと、道路問題の学習やアクション、よくここまでやってきたものだと、感嘆しながらも、諦めずへこたれず、小金井の宝を守っていきたいと思いました。

交通量調査をする市民のグループからは「2021年国交省のデータからも道路建設の前提である増加率、年1.1%程度では、基準年度から16年度経過し2024年度本来10%増加程度になるはず。しかしながら現実は逆にですね、10から30%が減少していました。」

「はけの森と野川と草原の生態系」の図を示しながら、江頭さん(野川ほたる村)のお話を伺いました。

小金井市議坂井えつ子さんからはこの問題に関する市議会の動向をお話しいただきました。「5月9日に市議会議員9名が名を連ね優先整備路線の見直し中止を求める申し入れ書を東京都に持ってきました。」