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【委員会報告】都市計画審議会付議予定案件:国立3・3・15号線の環境影響評価手続き開始― 9/19都市整備委員会

 新しい都議会での、各常任委員会が開催されました。
 漢人が所属することになった都市整備委員会は、9月19日に住宅政策本部と都市整備局の「事務事業」全体と「第3回定例会提出予定案件」の説明、及び「都市計画審議会付議予定案件」の報告と質疑が行われました。

委員会の録画はこちら
https://nws.stage.ac/metro-tokyo-stream/list.html?cat=C01&list=C01_4&id=4
 漢人は、第250回都市計画審議会(10/28開催)付議予定案件のうち、「3.環境影響評価手続き開始案件について」の「8 国立都市計画道路 3・3・15号中新田立川線」について質問しました。

以下、漢人の発言原稿と答弁骨子(実際の発言とは異なります)


 本事業は、南武線の連続立体交差事業に伴う道路整備であり、事業化が求められてきた一方で、この道路整備については切り離して計画自体を見直すべきとの声もあるようです。
 私は、基本的に新たな都市計画道路の整備は徹底的に慎重であるべきと考えています。
 その意味でも環境影響評価の手続きは重要なのですが、残念ながら、事業推進を前提とした評価になっているのは、本事業に限ったことではありません。
 懸念される環境影響は多岐にわたりますが、本日は、自然環境への影響に絞って、数点質問します。

Q1.自然環境への影響、悪化に関して、2023(R5)年の素案説明会、及び直近までの国立市議会では、どのよう意見が出されているのか、伺います。

➡都市基盤部長答弁
素案説明会や市議会では、自然環境への影響を十分検討すべき、矢川の生態系への影響に対する懸念などの意見

 矢川の生態系への影響が懸念されるのは当然のことです。
 延長約1.3キロメートルの矢川の、この計画道路との交差部の上流には、矢川緑地があります。「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づいて保全地域に指定されている貴重な自然の残るエリアです。湧水を集めて流れる矢川は、当然守られるべき貴重な自然環境です。

 評価書案では、生物・生態系に及ぼす影響について、植物群落も、陸上植物も動物も、水生生物の注目される種も、陸水域生態系も、いずれも「影響は小さいと予測する」として、評価指標である「生物・生態系の多様性に著しい影響を及ぼさないこと」を満足するとしています。しかし、幅員28~34mにもの新たな道路よって分断されたり、橋梁により日光が遮られることによる「影響が小さい」とはとても考えられません。

Q2. 調査計画書に対する国立市長からの意見でも、矢川との交差部における「橋梁構造により日光が遮られることの影響」の考慮が求められています。見解を求めます。

➡都市基盤部長答弁 
〇 矢川の自然環境に配慮し、橋梁構造で横断することにより、流水部の改変を行わない。
〇このため、橋梁構造による動植物への影響は小さいと予測・評価
〇また、橋梁構造により日陰となる範囲で確認されている付着藻類は、日光が少ない場所でも生育可能な種が多いことから、影響は小さいと予測・評価

Q3.同じく調査計画書に対する都民からの意見では、屋敷林や矢川の既存樹木を残すことが求められています。該当エリアの伐採等失われる樹木と、移植や新たに植栽される予定の樹木の方針・本数を伺います。

➡都市基盤部長答弁
伐採等失われる樹木と移植や新たに植栽される予定の樹木の本数は未定であるが、計画道路には植樹帯を適切に配置

Q4.つまり、いずれも、この環境影響評価書案に記載されていることが、市長意見・都民意見への回答であり、現時点でそれ以上のものはない、ということでしょうか。

➡都市基盤部長答弁
〇その通り

このままでは、納得されるとは思えません。今後行われる環境影響評価書案の公示・縦覧と説明会を受けて、再度、市民や国立市長から提出される意見を真摯に受け止めて再評価することを求めます。

Q5.環境影響評価書案の公示・縦覧、説明会の日程等を伺います。

➡都市基盤部長答弁
〇まだ決まっていない。

 生物多様性地域戦略とアクションプランに基づく評価もされているようですが、とても表面的で不十分と思われますし、矢川については、矢川緑地から延長1.3キロメートルの矢川全域への影響を厳しく評価することを求めます。
そのうえで、この道路整備の必要性との比較検討が行われるべきです。