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ブログ更新★【報告】第2回定例会を終えて(グリーンな東京・談話)

 本日、第2回定例会の終了にあたっての談話を発表(プレスリリース)しました。

 パートナーシップ制度や、都の付属機関(審議会等)のクオータ制導入の条例改正や、全議員の共同提案による初の政策条例「手話言語条例」が可決しました。
 また、漢人は年1回の初めての一般質問も行いました。

 


 

【談話】 「2022年第2回定例会」を終えて

2022.6.15                           グリーンな東京 幹事長 漢人あきこ

2022年第2回定例会は、ウクライナ危機による原油・原材料価格の高騰対策と省エネ・再エネ強化及びコロナ対策の補正予算を含む知事提出議案69件他を審査して終了しました。グリーンな東京は都立公社病院独法化関連など2件の条例に反対し、神宮外苑開発などの請願・陳情8件に賛成しました。

◆「住宅メーカーへの太陽光発電の設置義務化」は正しい情報を周知し着実に実施を
 ゼロエミッション東京の実現に向けて、環境基本計画と環境確保条例改正の考え方の中間まとめが発表され、環境・建設委員会で質疑が行われました。6つの条例改正方針の一つとして、大手住宅メーカー約50社に新築住宅の一定割合へ太陽光発電設置を義務づける制度が示されました。気候危機対策として必須で、エネルギー自給率向上や電気代低下にもつながる全国でも先進的な制度です。疑問に応える、わかりやすい情報の周知と着実な実施に向けた取組みを求めます。

◆パートナーシップ制度から性的マイノリティの差別解消・人権尊重の次のステップへ
 11月の制度スタートに向けた関連条例を含む改正が可決しました。課題として、事実婚も対象にすべき、ファミリーシップ制度に、届出は対面とオンラインの選択制に、条例名の変更などありますが、大都市東京でのスタートは大きな影響力があり賛成しました。性的マイノリティへの差別解消・人権尊重へのさらなるステップとしていくことが求められます。

◆英語スピーキングテストの都立高入試への導入は断念を
 11月実施に向けて7月には申し込みが始まろうとしていますが、いまだに当事者である生徒・保護者・教員に十分な情報が届いていません。特に他人の試験結果から算出する「不受験者」対応など不適切さが一層明確になっている入試への導入は、混乱を回避するためにも速やかな断念を求めます。

◆「手話言語条例」は無所属ひとり会派も含む全会派による検討作業を経て議員提案
 今回の条例策定の作業・手続きを高く評価します。グリーンな東京は、独自に「日本手話」当事者のお話を聞く会の開催を通して修正を提案し、一定の反映をすることができました。

◆漢人あきこは一般質問を行いました。知事答弁がなかったことは大変遺憾です。
►都内唯一の自然再生事業を損なうことになる都市計画道路・小金井2路線の中止を
 都市計画道路小金井2路線の予定地を含む一帯は、武蔵野公園と重なり、東京都景観条例の「景観基本軸」に指定され、自然再生推進法に基づく取り組みが行われている地域です。小金井市議会は「見直し・中止」を求める意見書を6年間で11本提出するなど地元住民の合意はありません。
予定地の自然環境の認識を知事に問い、事業中止を求めましたが、知事答弁はありませんでした。

►檜原村に計画されている産業廃棄物処理施設は住民と環境に最大限の配慮を
 湾岸の工業地帯を除けば都内最大規模の産廃焼却施設計画への地元の反対の声が高まっています。住民意見を含め、専門家の意見を聞き透明性の高い審査を行うとの答弁でした。

►気候危機対策、東京電力ホールディングス株式会社への株主提案について
 都が行った株主提案は、柏崎・刈羽原発の再稼働や横須賀石炭火力の稼働を求めるものではないか、石炭火力の廃止を求めるべきと質しましたが、国に判断責任を委ねる残念な答弁でした。

►ジェンダー平等・人権政策として、混合名簿の「全校での導入」の速やかな実現を
 ジェンダーバックラッシュにより滞った小中学校の出席簿の混合名簿化について、新教育長より「教員むけ指導資料に記載、校長研修会等で重要性等について周知」と前向きな答弁がありました。

以上

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<漢人の一般質問>

録画 ➡ https://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video/220608.html
 *発言者一覧の名前をクリックしてから画面の➤をクリックするとそこから再生されます。
  漢人は14番目(一番下)です。
会議録速報版 ➡ https://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/proceedings/2022-2/03.html#14