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ブログを更新★【報告】12/6 都議会報告会「はけと野川を壊す都市計画道路の現状とこれから」

 12月6日、「はけと野川を壊す都市計画道路の現状とこれから」をテーマに、高槻成紀さん(専門は動物生態学、保全生態学)をお招きして、都議会報告会を開催しました。
会場の小金井 宮地楽器ホール・マルチパーパススペースDとZoomオンラインも含め35人が参加しました。(報告:斎藤 陽&岡田ちひろ)
 
◆2025年第3回定例会&その後の報告・・・
 
 2025年第3回定例会(9月2日〜10月9日)は6月の都議選後、初めての議会でした。毎回報告会冒頭に紹介している議会の会派構成ですが、新しい会派や共同会派が登場し、第22期都議会が動き出したのを感じます。漢人あきこは都市整備委員会に所属しました。
 
常任委員会での事務事業質疑
 
 都議会では毎年秋、決算特別委員会による前年度の決算審査と、常任委員会での事務事業質疑(各局所管事業全般についての質疑)を行っています。
 

「住宅政策本部」事務事業質疑-11月13日 都市整備委員会

1)セーフティネット住宅の拡充について
2)都営住宅の建て替えについて
3)大学と連携した学生入居による地域コミュニティ支援事業について 

詳細はこちらをご覧ください→【委員会報告】「住宅政策本部」事務事業質疑-11/13都市整備委員会

「都市整備局」事務事業質疑-11月20日 都市整備委員会

1)都市計画道路の新たな整備方針・第五次事業化計画と小金井2路線について
2)生物多様性地域戦略アクションプランについて
3)総合的な流域治水・グリーンインフラについて
4)地域公共交通について
5)在日米軍の統合軍司令部へのアップグレードと赤坂プレスセンターの機能強化について
6)神宮外苑再開発に係る建築審査会、公聴会、カスハラ条例について 
 

司会の横須賀雪枝さん

 
 小金井2路線の道路問題については、事務事業質疑の内容と、現状や来年3月に確定となる「第五次事業化計画」も見据えた今後の活動について報告と提案がされました。計画案の発表は年末か年始になると思われます。第四次事業計画の時のを上回る勢いで、市民同士でこの計画について知らせあい、パブリックコメントで意見をしっかり届けようと参加者からも声が出ました。
 
 また、都の「カスタマーハラスメント防止条例」が、神宮外苑再開発をめぐる公聴会での市民の抗議行動に適用されるかもしれないという、この条例の当初から懸念されていた表現の自由や議員活動の阻害となるような事態が起こった問題についても報告しました。

第3回定例会の文書質問

 都議会では、本会議での代表質問や一般質問をしない時には文書質問を行うことができます。漢人あきこは1期目から文書質問を駆使し、答弁を引き出してきました。文書質問の答弁は、次の定例会の初日(今回は12/2)の本会議で議長が報告しますので、全員の質問趣意書と答弁書はその日の議事録にも掲載されます(公開は数カ月先)。

 今回は以下の質問を提出しました。 (答弁書のページ)
一 “はけ”と野川を壊す都市計画道路の「橋梁概略設計」について(11pから)
二 民設民営学童保育所でのプール事故について(13pから)
三 靖国通りの桜の伐採問題と、街路樹の管理について(15pから)
四 生物多様性地域戦略アクションプラン2025について(18pから)
五 首相官邸及び霞が関中央省庁での放射能汚染土の再生利用について(21pから)
 詳細はこちらをご覧ください→【文書質問】第3回定例会の文書質問の答弁書
 
第4回定例会(12月2日〜19日)の概要

 すでに始まっている第4回定例会についても、主な議案や気になる議案など概要を報告しました。
 
 
◆高槻成紀さんのお話「道路計画の環境への影響について」・・・
 

⾼槻成紀(たかつきせいき)  1949年鳥取県生まれ。東北大学大学院修了、理学博士。 東北大学、東京大学、麻布大学で教鞭をとる。専門は野生動物保全生態学。『都市の自然の話を聞く』、 『もう木を伐らないで』など著書多数。玉川上水みどりといきもの会議代表

 続いて、高槻成紀さん(生態保全学者)から「道路計画の環境への影響」についてのお話をいただきました。玉川上水の自然観察を続けている高槻さん、はけと野川、武蔵野公園にも注目し、自然観察をされています。
 
 樹林伐採による鳥への悪影響について、玉川上水で小平から杉並まで生物多様性調査をした報告(小金井の野鳥が一番少ない!)から始まり、はけと野川の生物多様性やその希少性について、写真やデータをまじえて解説していただきました。
 
 
 
 

「はけと野川の生態系」イラスト:高槻成紀

 都市計画道路3.4.11号線の予定地には東京都の絶滅異危惧種「キンラン」が生育している場所があります。キンランは地下根から他の木の栄養を取って生育しているため、移植することが無理な植物です。キンランは単独では生きられず、環境の繋がりの中で生きているからです。
 
 
 
 
 
「生き物は繋がりがある。その繋がりを大事にする。私はこの繋がりがシンフォニーのように感じられる。先人たちが残した素晴らしい環境を残すことは大事なことです。『次世代に誇れる自然と都市に』と小金井市は掲げているのだから、それを実践すれば良いのです。」
 
「小金井市の委託による、道路計画の環境への影響を検証した報告書は、個々の生物についての環境アセスメントにとどまっており、生物多様性における生物どうしの関係といった全体像について評価しておらず、最新の学問的見地に立ったものとは言えない。現代保全生態学を学んでいないのが残念。」
 
 生態系はいかに絶妙なバランスで築かれているのかを易しくお話くださった高槻さん。都市緑地はいかにあるべきか、利便性は大事なことですが、それを優先するあまりに、過去から受け継ぎ、大事な未来から借りている宝物を取り返しのつかないことにしないために、「道路計画の環境への影響について」知り考えて声を上げていきましょう。
 
 会場では、はけと野川の特集冊子「はけZINE」や、高槻さんが執筆された冊子「玉川上水の野草たち」も販売され、参加者のみなさんが手に取って見ていらっしゃいました。
 
参加者からの質問や感想
 
●東京都と小金井市の職員に高槻先生のレクチャーを受けてもらう機会を作れれば、小金井市の玉川上水の桜以外皆伐のような方針は変われるのではないでしょうか?
●小平市の玉川上水を道路計画から守る活動をしています。小金井の皆さんも同じ問題と戦っているんだなと、心強く思いました。
●高槻先生のご意見、アドバイスをもっともっと活かして、(小金井の都市計画道路の)反対運動を盛り上げなければ…。
●線のような道路で環境を分断することが生物多様性に及ぼす影響について、明確な回答が欲しい。面としての分断ではないこと気になっています。
●小金井にの行った実態調査が信頼性を欠くことをどう伝えていくか。
など。
 
 

野川ほたる村さんの新作「3・4・11号線は、はけの森と野川の生態系を分断し壊す」のイラストパネル

 高槻さんのお話と質問は玉川上水の樹木管理にも及びましたが、野川ほたる村さんの新作「3・4・11号線は、はけの森と野川の生態系を分断し壊す」のイラストパネルもお披露目し、第五次事業化計画のパブコメをがんばろうと終わりました。