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【報告】第4回定例会を終えて(グリーンな東京・談話)

都議会の第4回定例会が、昨日終わりました。
終了にあたっての談話を発表しました。

最終本会議では、70を超える議案について立ったり座ったりの採決。終了後は、小池知事、副知事、各局長、正副議長のみなさまが各会派に終了のあいさつ回り。前回まではコロナ下で簡略化していたとのことで、今回は大勢の行列を控室前の廊下でお出迎え、というのを初体験しました。



【談話】 「2021年第4回定例会」を終えて

2021.12.15
グリーンな東京 幹事長 漢人あきこ


 2021年第4回定例会が終了しました。昨年度決算については、反対する都立・公社病院の独立行政法人化を進める予算執行や、CO2削減・気候変動対策に逆行する事業の状況などを基本に認定態度を決め、全28会計中、一般会計など11会計の決算の認定に反対しました。

◆パートナーシップ制度の導入を歓迎
 代表質問の答弁でパートナーシップ制度を来年度中に導入することが表明されました。すでに全国で5府県を含む130自治体、都内では12市区で導入されています。東京都が実施すれば全人口の50%以上をカバーすることにもなり画期的です。広域自治体としての役割を発揮する制度を期待します。

◆原油高騰対策として「脱炭素化を促進」する補正予算を歓迎
 新型コロナウイルス感染症対策に加え、原油高騰対策として「省エネ・再エネ化を推進し、脱炭素化を加速」させるための、電気自動車普及に必須の急速充設備やゼロエミ住宅導入促進事業の拡大などの補正予算の提案を評価します。新年度予算への継続とさらなる強化を求めます。

◆ガソリン7割のハイブリット車を非ガソリン車として奨励するべきではありません
 非ガソリン車の導入義務率を追加新設する「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」の一部改正に反対しました。EUでは2035年にはハイブリット車を含むガソリン車を禁止し、電気自動車化への大転換を図ろうとしています。ハイブリット車はあくまで過渡的なものであり、購入を奨励する事業は気候対策として必須の電気自動車への転換を阻害するものです。2030カーボンハーフ、2050カーボンゼロを掲げるゼロエミッション東京戦略として、間違った施策であると指摘します。

◆「コロナ禍で浮き彫りになった生活・住宅支援の課題」など5項目の文書質問を提出
 グリーンな東京・漢人あきこは5つのテーマで文書質問を提出しました。「コロナ禍で浮き彫りになった生活・住宅支援の課題について」では各区市間での対応格差や支援実施縮小の実態を把握し、コロナ後に続く取り組みを質しています。他、「都市計画道路小金井3・4・1号線及び小金井3・4・11号線について」「ゼロエミッション東京戦略2020~フロンについて」「人権尊重・男女共同参画の視点からの公的広報のあり方について」「児童相談所の現状と今後の整備について」です。

◆木下ふみ子議員の辞職を受けて
 無免許運転で書類送検された木下ふみ子議員が11月22日に辞職しましたが、ご自身の議会への信頼を失わせる行為への真摯な反省や謝罪が感じられない姿勢はとても残念です。
 これと連動して「都議会のあり方検討会」が設置され、議員報酬に係る条例改正の検討が始まりました。恣意的な運用も危惧される条例改正には慎重であるべきです。少数意見も反映され、開かれた活発な議会にむけての協議を求めます。

以上