【報告】ウクライナ平和にむけた友好都市モスクワ市とトムスク州との自治体外交を
都議会では一昨日「ウクライナからのロシア軍の即時撤退と速やかな平和の実現に関する決議」を全会一致で可決しました。
そして、自治体としてさらにできることはないかとの相談の中から、本日、友好都市のモスクワ市と交流事業をしてきたトムスク州への平和外交に取り組む要望書を小池知事と三宅議長に提出しました。
ウクライナへの義勇軍参加や武器の提供ではもちろんなく、ロシアへの経済制裁や非難や糾弾だけでもなく、市民のレベルで希望をつないでいくような取り組みにこそ未来があるのではないでしょうか。全国の世界の自治体からの平和外交に期待します。
▸ウクライナからのロシア軍の即時撤退と速やかな平和の実現に関する決議
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/0303ukurainaketugi.pdf
▸ウクライナからのロシア軍の即時撤退と平和の実現に向けて、友好都市モスクワ市とトムスク州との自治体外交を求める要望書
https://kandoakiko.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/0304youbousyo.pdf
東京都都知事 小池百合子 様
東京都議会議長 三宅しげき 様
東京都議会「グリーンな東京」
幹事長 漢人あきこ
ウクライナからのロシア軍の即時撤退と平和の実現に向けて
友好都市モスクワ市とトムスク州との自治体外交を求める要望書
都議会は昨日3月3日、「ウクライナからのロシア軍の即時撤退と速やかな平和の実現に関する決議」を全会一致で可決しました。決議では、ウクライナ国民と現地在住の日本はじめ各国の国民の安全確保を求めています。合わせて、ロシア国内で反戦の声をあげている市民の安全も願い、戦地に派遣されている兵士ひとり一人の命の重みにも思いをはせるものです。
小池都知事もロシアによるウクライナ侵攻について「明確な国際法違反」「国際社会、民主主義への挑戦に他ならない」と表明されています。
東京都は世界12の都市と姉妹友好都市関係を締結しており、その一つがモスクワ市です。また、アジア大都市ネットワーク21として交流・協力をしている13都市の一つがトムスク州です。相互の訪問事業や大学間交流などが取り組まれてきました。コロナ禍においても昨秋には友好都市提携30周年を迎えるモスクワ市にちなんだランチフェアを都庁職員食堂で実施しています。
プーチン大統領に停戦を決意させるために必要なのは国際的な圧力だけでなく、なによりもロシアの人々の平和への思いと停戦世論の高まりです。
ロシア国内で反戦の声をあげ弾圧されている多くの市民や、不本意な従軍で命を失っている兵士たちがいることが伝えられています。友好都市としての交流を重ねてきた世界各地の自治体は独自に直接に市民とつながり、支えることができるルートを持っています。交流・協力事業の再開のために停戦・平和は必須です。市民の命と暮らしを守る自治体の立場でロシアの人々へのメッセージを届けること、平和に向けた自治体外交が大きな力を発揮できるのではないでしょうか。
東京都の取り組みは全国への、そして世界への発信ともなります。東京都と都議会は、モスクワ市およびトムスク州に対して、知事および議長から各首長と議会に対して停戦にむけたメッセージを送るなど、平和に向けての自治体外交を展開してください。