【報告】「国際風刺漫画展NO WAR ! ー世界の眼からー」
(報告:横須賀 雪枝)
風刺漫画家の横田吉昭氏が代表を務めるWorld Cartoon Forum 主催の「国際風刺漫画展NO WAR ! ー世界の眼からー」が、 武蔵小金井駅前の宮地楽器ホールのロビースペースで開催されまし た。スペースチェンジは横田さんご夫妻からご相談を受け、 この意義深い展示のお手伝いをさせていただきました。
*スペースチェンジは漢人あきこ事務所内のイベントスペースです。
*スペースチェンジは漢人あきこ事務所内のイベントスペースです。
来場者は4日間で500名
5月26~29日の4日間で500名もの来場があり、 2回開催したギャラリートークにもたくさんの方が集まり横田さん とも交流し風刺漫画への知識を深め、 世界各地から風刺漫画を寄せてくれた漫画家たちの思いも知ること ができました。 歴史やその国の文化についてちょっと解説していただくと漫画に描 かれているものが見えてくる、面白い体験でした。
イタリア人の漫画家が描いたのは1人の少女が瓦礫の中をこちら へ向かって逃げてくるものでした。横田さんは「 これはベトナム戦争の時の有名な写真『裸で逃げる少女』 のオマージュです。 あれは写真ならではのとてもインパクトがあった。 こちらは絵にすることで印象は優しくなっているけれども画力があ る作家だからとても上手くまとめて強く訴えかけてくる作品になっ ている」と解説されました。 私はこの漫画を見た時にベトナム戦争の時の写真がすぐに思い浮か びませんでしたが、 横田さんに言われてすぐにその写真を思い出すことができました。 私より年上の人は「絵を見てすぐに気がついた」 と言っていたので、 世代や知識に応じて理解には差が出てしまうので、 もっと若い世代にはやはり解説が必要だと感じました。 風刺漫画は一コマでパッと見てわかる、 感じるものだと思いますが、 時と場合に応じて解説をつけて理解を深めてもらうことも意味のあ ることのように思いました。
漫画の中にベトナム戦争や第二次世界大戦などのことも絡めること で、 今起きている戦争だけでなく長い歴史の中で起きてきた戦争にも思 いを馳せ、戦争の無情さを漫画を見た翌日も翌々日もふと考える、 恐ろしい映像や写真ではなく漫画で伝えることで逆に長く時間をか けて社会問題を考えることができるそれが風刺漫画なのかなと感じ ました。
6月26日(日)にまた横田吉昭さんの講演会(会場とZoomオンラインの両開催)があります。 今度は座ってじっくりと横田さんのお話を聞くことができますので 、ご興味を持たれた方はぜひご参加ください。
【連動企画】
講師:横田吉昭さん(風刺漫画家)
日時:6月26日(日)14:00~16:00
会場:スペースチェンジ(小金井市本町1-9-3 エステート立花102)
定員:会場20名、Zoom参加100名(事前予約)
講師:横田吉昭さん(風刺漫画家)
日時:6月26日(日)14:00~16:00
会場:スペースチェンジ(小金井市本町1-9-3 エステート立花102)
定員:会場20名、Zoom参加100名(事前予約)