【談話】第4回定例会を終えて(グリーンな東京・談話)
本日、第4定例会が閉会しました。終了にあたっての談話を発表(プレスリリース)しました。
本会議の録画はこちらでご覧になれます。
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video/221215.html
*今回から手話通訳の画面が入りました。
➤実は…契約議案「街路築造工事のうち擁壁築造工事(4西-青梅3・4・4裏宿町)」は環境・建設委員会で質問し反対意見も述べたのですが、私の手続きミスで本会議では賛成してしまいました。
12/12環境・建設委員会 ➡ https://metro-tokyo.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=711
【談話】 「2022年第4回定例会」を終えて
2022.12.15
グリーンな東京 幹事長 漢人あきこ
2022年第4回定例会は、知事提出議案64件他を審査して終了しました。グリーンな東京は「個人情報の保護に関する法律施行条例」など5つのデジタル法関連の条例改改正等と「葛西臨海水族園(仮称)整備等事業契約の締結」の6件に反対し、学校給食費を半額にする条例など議員提出議案3件に賛成しました。「神宮外苑のいちょう並木の確実な保全に関する陳情」が全会一致で趣旨採択されたことは画期的です。環境・建設委員会で環境影響評価書案の提出前の審議会の開催を確認することもできました。
補正予算は、太陽光発電支援策などの脱炭素化予算を評価して賛成しましたが、年末年始の住まいの提供など生活困窮者の緊急支援策が計上されていないことは問題であり、至急の対応を求めます。
昨年度決算については、全29会計中、一般会計など10会計の決算の認定に反対しました。
◆ 太陽光発電の設置義務化と東京電力の再エネ導入強化の条例可決!実質前倒し施行を
気候危機はまったなしの緊急課題です。すでに現在進行形で、世界的な気候災害によって多くの命が失われ、化石燃料の採掘等による人権侵害や環境破壊も発生しています。再生可能エネルギーなら万全というわけではなく、太陽光発電にも風力発電にも様々な問題がありますが、その多くは回避することができます。国にも先んじて太陽光発電義務化に踏み込むということは、都はそれらの問題にも先頭に立って取り組むということであり、その責任は重大です。
電力供給事業者の再エネ割合をアップするための「エネルギー環境計画書制度」の強化も重要です。特に東京の電力の7割を供給している東京電力が、まずは石炭火力から脱却し、原発にも依存せず、再生可能エネルギーを中心とした事業者へと移行するための大きな効果を期待します。
◆ 英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高入試への活用中止を求めます
11月27日に英語スピーキングテストが実施され、都内中学3年生6万9,000人が受験しました。この間、「不受験者」をめぐる不公正さ、教育格差の拡大など数々の指摘がされてきました。テスト実施を受けて、「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高等学校の入学者選抜への活用を中止するための都議会議員連盟」と3つの都民団体が行ったオンラインアンケート(回答478件)などを通して、当事者の中学3年生はじめ、保護者、教員、専門家からさらに多くの問題が指摘されています。ところが、浜教育長は「問題はなかった」との答弁を繰り返し、実態把握に向けた調査さえしようとしていません。英語スピーキングテストは都立高校入試への活用は行うべきではありません。
◆ 地方自治と市民の情報主権を後退させる個人情報保護条例の廃止と法施行条例の制定
プライバシーや個人情報の保護、地方自治の本旨などに配意した十分な審議もなく成立したデジタル改革関連法に基づく「個人情報の保護に関する法律施行条例」が可決しました。地方公共団体が自ら管理する個人情報に関する事務は固有の自治事務であるにもかかわらず、都独自の「個人情報の保護に関する条例」を廃止して国に一元化し、個人情報保護の水準を下げる結果となったことは残念です。
◆ 5項目の文書質問を提出
漢人あきこは「都立高校入試における英語スピーキングテスト活用」「手話言語条例制定を受けた都の対応」「東京都人権プラザ企画展における検閲事件」「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会をめぐる談合事件」「地域のまちづくり、自然環境への影響が懸念される放射35号線」の5項目の文書質問を提出しました。
以上