【報告】3/7「神宮外苑再開発に係る既存樹木の保全についての要望書」提出
3月7日、「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟」の役員で、「神宮外苑再開発に係る既存樹木の保全についての要望書」を筆頭事業者の三井不動産に提出しました。
ロビーでの受け取り&写真等NGのため、提出後に敷地外でメディア取材にも応じました。
毎日新聞2024/3/8 外苑樹木保全へ都議連が要望書 再開発4者に
https://mainichi.jp/articles/20240308/ddl/k13/040/009000c
昨年末までに提出予定だった樹木伐採見直しの環境影響評価書の変更届の提出が大幅に遅れているのは、世論に配慮し慎重に検討しているからとのことでした。この見解を確認できたことも大きな成果です。 この間、事業者はイコモスの要望書も受け取り拒否してきたとのこと。ロビーの雑踏の中で立ったままとはいえ、担当者2名が私たちの要望書を受け取ったこと自体が画期的のようです。
環境影響評価書の変更届が提出されたかどうかは、毎月下旬に開催される環境影響評価審議会の1週間前の開催のお知らせの議題に掲載されているかどうかでしかわかりません。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/environment_council/holding_council
3月26日の審議会でも議題になりませんでした。
神宮外苑再開発に係る既存樹木の保全についての要望書
三井不動産株式会社
代表取締役社長 植田 俊 様
明治神宮宮司 九条 道成 様
独立行政法人日本スポーツ振興センター
理事長 芦立 訓 様
伊藤忠商事株式会社
CEO 岡藤 正広 様
2024年3月7日
神宮外苑再開発をとめ、
自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟
私たちは、「神宮外苑の歴史的樹木の確実な保全を」など大きく広がった都民の声に応え、昨年2023年10月に東京都議会で「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟」を結成し、この間、国会議連との懇談や国内イコモスからの話を聞くなど、課題に向き合って活動をしてまいりました。
そもそも外苑は、明治天皇の遺徳を伝えるために全国民からの寄付金と献木、勤労奉仕により、1926(大正15)年に造成されました。戦後「国民が公平に使用できる」「利用料は低廉に」「民主的運営」等を前提に相場の半額程度で国が神宮に譲渡したものです。全都民・国民の憩いの場である公共財産である神宮外苑創建時の理念と譲渡の条件の趣旨の遵守を求めるものです。
昨年9月、東京都は都市整備局長および環境局長名で、事業者の皆様に対し、「神宮外苑地区のまちづくりにおける樹木の保全について(要請)」を提出し、新ラグビー場敷地の樹木伐採に着手する前までに具体的な見直し案を提示することを求めました。今後、事業者の皆様から、全樹木の活力度調査の事後調査報告書と、この見直し案を盛り込んだ環境影響評価書の変更届が提出され、環境影響評価審議会で審査されることになります。
また、現在行われているイチョウの根茎調査の結果についても事後調査報告書として審議会に提出され、イチョウ並木の保全のための計画見直しが進むものと認識しています。
私たちは、146本のイチョウ並木をはじめとするすべての既存樹木が保存されるよう下記の内容を検討していただくことを要望いたします。
記
- 移植ではなく、現存樹木をそのまま維持できるよう再設計されたい
- 参加者を限定せずに、都民と話し合う場を設けられたい
- 科学的知見に基づき緑を保全するために、都民や国内イコモスの意見などを取り入れ、樹木の保全策にあたられたい
以上